内容説明
ザリガニは子どもたちの人気者であるが、実験動物として生物学者の間でも人気が高い。ものの気配を感じとって大きなハサミをふり上げる格好は、子どもだけでなく大人にも面白いが、この定型化された振舞いがどうして起こるかは、やっと最近になって明らかになってきた。分類と分布、体のつくり、生活史、感覚・行動など、一つの動物を通して動物学の共通の原則が理解できるように試みた、ザリガニづくしの異色の本。
目次
第1章 ザリガニの仲間たち
第2章 ザリガニと人とのかかわり
第3章 ザリガニ学のすすめ
第4章 体のつくりと働き
第5章 水とのかかわり合い
第6章 生活史―繁殖のための戦略
第7章 ニューロンから筋肉へ
第8章 ザリガニはなにを感ずるか
第9章 ザリガニのニューロエソロジー
著者等紹介
山口恒夫[ヤマグチツネオ]
1931年(昭和6年)、秋田市に生まれる。1954年、北海道大学理学部卒業。1956年、北海道大学大学院理学研究科(動物学専攻)修士課程修了。北海道大学理学部助手、岡山大学理学部助教授、岡山大学理学部教授を経て、現在、川崎医療短期大学教授、岡山大学名誉教授、理学博士。著書に『生物電気』(共著、南江堂、1970)。『光感覚』(共著、東京大学出版会、1975)。『行動生物学入門』(共著、産業図書、1982)。『行動の生理学(生理学大系第11巻)』(共著、医学書院、1989)。『昆虫の脳を探る』(共著、共立出版、1995)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 月光苑 - 詩集



