内容説明
「ケガ」をしていても、胸を張って競技者として生きていくためには何が必要なのか。障害を医師の視点からではなく、本人の視点から研究しようとする学問=障害学によるはじめてのスポーツ障害研究。体育会系「障害学への招待」。
目次
第1章 スポーツ競技者にとっての「ケガ」という経験(「スポーツ障害」とは何か;誰にも言えない悩み;ケガをとりまく環境要因)
第2章 「障害学」から見たスポーツ障害―ケガに悩む人に聞いてほしい五つの話(「人生いいこと悪いこと五〇・五〇、努力してプラス」―B君の話;「ケガした選手も含めて全員がしなければならない」―X監督の話;「じたばたするのが人間です」―石川准さんの話;「自分はいじめはやめよう」―ぺてるの家と「降りていく生き方」;「障害者スポーツ」の選手たちは何を目指しているのか?)
第3章 「スポーツ障害」から「障害学」へ―関西大学杉野ゼミの二年間(スポーツ障害ゼミができるまで;「スポーツ障害」への見方を自問する―一年目のゼミ活動(二〇〇七年度)
「障害を語れる場」を目指して―二年目のゼミ活動(二〇〇八年度)
「障害を語る論」の広がりを求めて―「紙芝居」と卒業エッセイ)
著者等紹介
杉野昭博[スギノアキヒロ]
1956年生まれ。大阪大学大学院修士課程修了。ロンドン大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。関西大学社会学部教授を経て、関西学院大学人間福祉学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。