内容説明
ロシアのなかの小さな国の小さな村に、空を見あげてお話の世界にはいっていくマリネという名の女の子がいました。よくはたらく大好きなお母さん、ときどきいじわるで夢みがちのお兄ちゃんと、家の手伝いをしたり遊んだり話したりしながら、戦争から帰ってこなかったお父さんのこともときどき思って、くらしていく日々。もうすぐ小学生のマリネが見たこと感じたことが、しあわせな思い出として、この本のなかにつまっています。小学高学年・中学生向き。
著者等紹介
リーシナ,エヴァ[リーシナ,エヴァ] [Lisina,Eva]
1939年、チュヴァシ自治共和国(現ロシア連邦チュヴァシ共和国)生まれ。地元の中学を卒業後、モスクワで農業学校に通う。のちに詩人として有名になった兄ゲンナジイ・アイギの影響もあって文学・芸術の世界に親しみ、児童文学の世界で才能を発揮、1969年に最初の単行本『おとぎ話』を、1971年には『シェニヤル村の子どもたち』を刊行し高く評価される。聖書のチュヴァシ語訳も手がけている
後藤正憲[ゴトウマサノリ]
1969年、神戸市生まれ。現在、北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター特任助教。専門は文化人類学。チュヴァシ他、東シベリアのサハをフィールドとする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かもめ通信
15
“わたしは1940年生まれなのに、あなたは1935年生まれでしょ。だからわたしの方が年上なのよ”マリネは大まじめです。だってそうでしょ?1935よりも1940の方が大きいに決まっている!お母さんだってそう言ったもの。 なぜだかとても懐かしく、あたたかな優しい気持ちになる物語たち。2022/06/10
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4
選定本。 自伝的物語。貧しくも慎ましく逞しく朗らかに生活している少女の幸せな日々が綴られている。 読み終えた後、じんわりと心温まる本。 ものに溢れている現代にではなかなか感じることのできない幸福感が伝わってくる。2019/08/11
Yumi Ozaki
1
ロシアに住むチュヴァシの人達の生活を描いたものです。チュヴァシの文化にも興味を持ちました。子供時代というのはどこの国でもいい思い出になっていると思います。2021/12/15
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