群像社ライブラリー<br> 右ハンドル

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右ハンドル

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  • サイズ B6判/ページ数 331p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784903619880
  • NDC分類 983
  • Cコード C0397

出版社内容情報

ソ連が解体してしばらくすると大量の日本の中古車がロシアの極東に陸揚げされるようになった。
左ハンドルの国ロシアで第二の人生を送ることになった日本の右ハンドル車はロシア沿海地方の人びとに愛され、新しい文化をはぐくみ、 遠くの首都モスクワと対抗する自立の象徴にまでなっていった。
しかし中央政府の反右ハンドル圧力は徐々に強まり、極東の民の数々の抵抗や工夫もむなしく、
右ハンドル車は日本海の荒波へ押し戻されるように生きる場を失っていく……。
極東の都ウラジオストクで育った作家が右ハンドル全盛期のウラジオストクがたどった運命と右ハンドルとともに生きた日々を語るドキュメンタリー小説。

目次
日本語版への序文
序 章 13
第1章 ナマコ湾の空飛ぶオランダ人 15
第2章 サンマと樽とマーク類 38
第3章 ウラジオストクの胎内 56
第4章 貴金属 108
第5章 もっとうまくやるつもりだったけど 151
第6章 切れっぱし、あるいは統計誤差内のこと 178
第7章 もうひとつの命 212
第8章 炎の丑年 247
エピローグ コルチ 278
沿海地方自動車用語集 315
訳者解説

著者紹介
ワシーリイ・アフチェンコВасилий Авченко
1980年、イルクーツク州生まれ。ウラジオストクで育ち大学時代からジャーナリストとして活動、卒業後もローカル紙や全国紙のウラジオストク版の記者として働く。作家デビュー作となった『右ハンドル』(2009年)は複数の文学賞にノミネートされ全国区の注目を浴びた。続けて発表した『ウラジオストク・グローブス』、『ウラジオストク3000』(共作)、『透明なフレームのクリスタル』はいずれもウラジオストクが「主役」となっている。最新作は沿海州育ちでソ連時代を代表する作家の前半生を描いた『ファジェーエフ』(2017年)。

訳者 河尾基(かわお もとい)
1978年、鹿児島県生まれ。早稲田大学第一文学部ロシア文学専修卒業、東京大学大学院スラヴ語スラヴ文学専門分野博士課程単位取得満期退学(専門はロシア詩)。ロシア経済情報誌「週刊ボストーク通信」「月刊ロシア通信」編集長。共訳書にシニャフスキー『ソヴィエト文明の基礎』(みすず書房)がある。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

30
海を渡った日本の中古車が異国の地で育んだ文化と、作者自身の思い出を熱心かつノスタルジックに語ったドキュメンタリー小説。ウラジオストックにとって日本車流入は、日本人の想像を絶するほど重要で歴史的な出来事だったらしい。作者は、機能・デザインはもちろんのこと、欧米風でありながら「退屈で理性的な欧州など話にもならない」とまで言うほど詩的な車名まで、うっとりとした表情が垣間見えるくらい日本車を熱く語っている。車なんて全然興味ないよっていう今風の若者である私ですら惹きこまれてしまう程だ。関心のない分野なのに熱中した。2018/06/05

kenitirokikuti

11
少し前の毎日新聞書評で知ったもの。00年代のロシア極東ウラジオストックでの日本製中古車ブームをノスタルジックに描いた小説。リーマンショックによるルーブルの暴落や自動車の電子化などにより、08年ごろがピークだったらしい。似た話がアフリカでもなかったっけ?(ビィ・フォワード社だ)/日本車の名前はcarにちなんでcで始まるものやrで終わるものが多い、など我々には気づきにくいあれこれがおもしろかった2018/08/26

きゅー

10
1990年代以降、ウラジオストクなどロシア極東では日本の右ハンドルの中古自動車が大量に輸入されていた。そして日本の右ハンドル車は極東における文化的、政治的イコンとまで見なされるようになっていた。著者のワシーリイも若い頃に右ハンドル車に出会い、恋に落ちてしまった者の一人だ。 この本は、右ハンドルに対する著者のごく私的な感情の吐露であると同時に、自動車の技術革新に関するエッセイでもあり、極東における過去20年ほどの政治史・経済史・文化史でもある。2018/09/21

ののまる

8
ウラジオストックは、実は中古日本車の天下だった。日本車に魅了され愛し続けたソ連の人たち。それにしても、著者の自動車愛、日本車愛が炸裂で、車に全く興味の無い私は、ときどき置いてきぼり感w2023/09/10

templecity

8
極東ロシアで大挙押し寄せた中古日本車への愛着を語っている。右ハンドルが事故の原因だと禁止されたこともあるが、実は右ハンドルが原因ではなく、そもそも運転がロシアでは荒いのが原因。日本車の車種や特徴など良く理解していて愛着があることが伝わってくる。 2018/11/06

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