目次
第1章 東部辺境のポーランド人社会
第2章 ポーランドの独立と東方の戦乱
第3章 休戦・予備平和のゆくえ
第4章
第5章 リガ条約の調印と反響
第6章 国境線の画定と人々の運命
終章 リガ条約と諸民族
著者等紹介
安井教浩[ヤスイミチヒロ]
1960年岡山県生まれ。明治大学文学部卒業、明治大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。長野県短期大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Fumitaka
2
ロシア内戦の最終章を成すポーランド・ソヴィエト戦争の講和条約に関するポーランド側の動向を記述。ポーランド分割以前の国境を求め(p. 9)つつも、各自の民族的な意図を持つリトアニア人やベラルーシ人の存在を認識し、ポーランドを盟主とする連邦もしくはポーランド化という二つの構想(pp. 10-11)の間で、だんだんと後者に傾いていった独立ポーランドの様は、第一次世界大戦後の中東欧の「小帝国」のオーソドックスな姿でもあり、地域性も感じさせる。こういった同じ帝国から独立した国はやはり何らかの共通性を持つのだろうか。2023/01/04