目次
第1章 ポーランド分割とポーランド軍団
第2章 在イタリア・ポーランド軍団の歌
第3章 歌の普及と変容
第4章 民族的シンボルとしての「ドンブロフスキのマズレク」
第5章 ポーランドを越える「ポーランド未だ滅びず」
第6章 一月蜂起とその後
終章 現代ポーランド国歌としての「ドンブロフスキのマズレク」
著者等紹介
梶さやか[カジサヤカ]
京都府生まれ。2000年京都大学文学部卒業。2004~07年ポーランド・ワルシャワ大学法学部留学。2008年京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。2011年京都大学博士(文学)。2011~13年日本学術振興会特別研究員(PD)。2013年より岩手大学人文社会科学部准教授(現職)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Fumitaka
2
ポーランドの国歌「ドンブロフスキのマズレク」の制作された経緯とその受容史。近代のナショナリズムに求められる「身分を越えた団結」とか「モデル的な国民的英雄」とかをすべて含めた歌詞であることで有名だが、この歌を歌っていた在イタリア・ポーランド軍団はナポレオンの指揮下にあった訳で、そういう意味でもまさにフランス革命から影響を受けた各国のナショナリズムを象徴しているともいえよう。またフランス革命に影響を受けながら、その歌詞の内容自体には18世紀の分割前の地元ポーランド文学の影響も見られるという点も(p. 41)。2022/08/17
巽
0
課題本。ブラッドランド読みたいと思いつつ。やはり東欧史弱いわ。興味深い内容だが、それだけに自分の無知が恨まれる。2017/07/20