内容説明
モスクワから東へ1500キロ以上も離れたロシア辺境の地ウラル。ヨーロッパとシベリアを分かつ山地のなかでは鳥も獣も、それを追う猟師たちも、草木も谷を下る川もすべてがひとつの森をなして息づいている…みずからの故郷ウラルで生きる人びとのきびしい環境にさらされたむきだしの生活を描いた短編四作とユーラシア人マーミンならではのアジア的物語を二編おさめた辺境ロシア文学。
著者等紹介
シビリャーク,マーミン[シビリャーク,マーミン] [Сибиряк,Мамин]
ドミートリイ・ナルキーソヴィチ。1852‐1912。作家。ウラル山脈の鉱山町に生まれる。首都ペテルブルグの大学に通うころから文才を発揮、その後ウラルに戻ってからも辺境から真の人間ドラマと大自然の変化を描く中短編やルポ、長編小説、童話など数多く発表、ウラルの地方文学を代表する人気作家となった
太田正一[オオタショウイチ]
詩人・ロシア文学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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