内容説明
ロシア文化発祥の地ウクライナは、多くの民間伝承が残り、昔からさまざまな妖怪たちの住む故郷でもありました。広大な森の奥には森の魔レーシイが隠れ、川や湖の水底には水の精ルサールカが潜み、禿げ山では魔女たちが集まって世にも恐ろしい宴サバトを開いていると信じられていたのです。そんな妖怪たちの姿を、プーシキンやゴーゴリよりも早く、初めて本格的にロシアの小説に取り込んだソモフの妖怪物語集。
著者等紹介
ソモフ,オレスト・ミハイロヴィチ[ソモフ,オレストミハイロヴィチ][Сомов,О.М.]
1792‐1833。ウクライナに生まれ、地元の大学を卒業した後にロシアの首都ペテルブルグに上り、詩や散文の創作、雑誌編集の仕事を手がける。20代後半にヨーロッパを旅して当時流行の文学潮流にふれてからさらに旺盛な批評活動を展開し、のちにデカブリストとなる政治的活動家の文学者とも交流。1825年のデカブリストの乱のあとはジャーナリスト・作家として活躍したが、39歳の若さで他界した。ロマン主義文学者としてプーシキンや同郷のゴーゴリの先輩かつ友人であったが、没後ながらく忘れられ、150年を経て小説集がはじめて刊行され、現在はロシアの妖怪物語の原点に位置する作家としても高く評価されている
田辺佐保子[タナベサホコ]
ロシア文学研究・翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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