内容説明
初代将軍家康は徳川家の世襲支配を確固たるものとするため、早々と将軍職を子・秀忠に譲り、自らは大御所としてさらに政権基盤を盤石のものにしていく。しかしその後の将軍継嗣に際しては、大奥と幕臣たちの思惑が常に絡みあい、さらに本来幕府を支えるべき徳川御一門の力関係も作用して、予想外の人物が将軍となっていった…。乱世の覇者・家康から、大政奉還を経て維新後、公爵に叙せられた慶喜までの多彩な「将軍」を知れば、265年の長きにわたって繁栄した「江戸時代」も見えてくる。
目次
第1章 幕府誕生―家康・秀忠・家光の時代(初代家康―泰平の世を築いた戦国最後の勝者;2代秀忠―“守り”の仮面に牙を隠したデキる2代目 ほか)
第2章 繁栄の江戸―家綱・綱吉・家宣・家継の時代(4代家綱―幕府組織と老臣に守られた箱入り息子の治世;5代綱吉―猛き母の思惑に縛りつけられた犬公方 ほか)
第3章 幕府の転換期―吉宗・家重・家治・家斉・家慶の時代(8代吉宗―幕府財政の再建に尽力した江戸幕府中興の祖;9代家重―意外なたくましさを発揮した吉宗の息子 ほか)
第4章 江戸幕府の崩壊―家定・家茂・慶喜の時代(13代家定―列強の脅威に敢然と立ち向かった“不思議将軍”;14代家茂―多忙のなか、志半ばにして斃れた青年将軍 ほか)
著者等紹介
大石学[オオイシマナブ]
1953年東京都生まれ。東京学芸大学卒業。同大学大学院修士課程修了。筑波大学大学院博士課程単位取得。徳川林政史研究所研究員、日本学術振興会奨励研究員、同特別研究員、名城大学助教授などを経て、東京学芸大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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