内容説明
この本は、重度の障害児の長男・祥太くんと二人のきょうだいを、日本画家の仕事と家事・育児を妻と交替しあい、周りの手助けも引き込んで育てた「ひげのおばさん」こと、中畝常雄さんの子育て奮戦記です。おじさんとおばさんを行きつ戻りつするうちに男の枠を抜け出して帰る場所がなくなったことを開き直って楽しむ常雄さんと、同じく日本画家の妻・治子さんの辛口コメントとの絶妙のかけあいは、泣けて笑えて、いつの間にか元気になれること請け合い。いまどきのワークライフバランスの究極モデル、子育てに悩む若い世代への“がんばらなくていいよ”というエールです。
目次
1章 ひげのおばさん子育て日記(お母さんも心配ない;カッコいい、カッコわるい ほか)
2章 祥太といた時間―追悼文集『祥太といた時間』より
3章 続・ひげのおばさん子育て日記(ボランティア;未熟な親 ほか)
4章 祥太がいない時間(祥太がいない時間;失敗していないかも? ほか)
5章 年賀状の家族史
著者等紹介
中畝常雄[ナカウネツネオ]
横浜市在住。秩父長瀞生まれ。札幌をへて静岡県・富士山の中腹や麓で育つ。沼津東高校卒業。東京藝術大学日本画科で治子と同級生となる。大学院で学生結婚し、模写や修理の仕事をしながら、それぞれの作品を発表。共に参加した松島瑞巌寺障壁画復元模写事業は10年以上に及ぶ。完成後の1999年からは東京・横浜などで「二人展」として作品を発表。1984年に長男・祥太が生まれる。重症心身障害のある祥太の介助と仕事を、二人で交替で続ける。祥太、友雄、千明の三人の子育てと仕事に追われる日々の雑感を「ひげのおばさん子育て日記」(2000年4月~2003年2/3月号、全29回)、「続・ひげのおばさん子育て日記」(2005年4月~2006年2/3月号、全9回)として『くらしと教育をつなぐWe』(フェミックス)に連載
中畝治子[ナカウネハルコ]
横浜市在住。東京杉並生まれ、東京育ち。小学部から高等部まで東洋英和女学院で学ぶ。東京藝術大学日本画科で常雄と同級生となる。大学院で学生結婚し、模写や修理の仕事をしながら、それぞれの作品を発表。共に参加した松島瑞巌寺障壁画復元模写事業は10年以上に及ぶ。完成後の1999年からは東京・横浜などで「二人展」として作品を発表。1984年に長男・祥太が生まれる。重症心身障害のある祥太の介助と仕事を、二人で交替で続ける。祥太、友雄、千明の三人の子育てと仕事に追われる日々の雑感を「ひげのおばさん子育て日記」(2000年4月~2003年2/3月号、全29回)、「続・ひげのおばさん子育て日記」(2005年4月~2006年2/3月号、全9回)として『くらしと教育をつなぐWe』(フェミックス)に連載。現在、週2日の図工の先生、講演活動等も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あこ
nokonokoi
Puff
雨巫女