目次
1 悠久のロンドン(女王ボアディケアの復讐;ボン・ファイヤー異聞;もう一つのヴィクトリア朝;世界最古の職業;世界初の地下鉄;獄舎という名の書斎;左党天国;幽霊天国)
2 文人たちのロンドン(チョーサーの諷刺の目;トーマス・モアの天国と地獄;シェイクスピアとユダヤ人;ミルトンと失われた楽園;法律家フィールディング;チャールズ・ラムと煙突小僧;ポーランド愛国の士コンラッド;若きオーウェルの悪戦苦闘)
3 モザイク模様のロンドン(さらば、ピカデリー;シドニー・ストリート事件;知的貴族―ブルームズベリー・グループ;スピーカーズ・コーナー;シェイクスピア劇場の復活;ロンドン地下鉄秘話;第二次大戦期のロンドン;ロンドン塔異聞)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
7
かなり昔からのロンドンの歴史を説き起こしてくれるのですが、やはり新書版ということでの制約で、若干物足りない感じはします。文人たちのロンドンということでかなりページを割いてくれているのがいいと感じました。そのほかは断片的な部分が多いのでもう少し系統だった説明がほしいと感じました。2014/02/16
がんぞ
3
ヘンリ−8世の英国教会独立により、耕地の1/3とも見られる莫大な教会資産が国有化された。抵抗が少なかったのは「修道僧の堕落が明白だったから」托鉢僧(日本でいう聖=ヒジリ)の方が説教などで実力があった/シェイクスピアの頃は「熊いじめ」とか罪人の公開処刑という娯楽もありかなり野蛮/19世紀、交通渋滞のロンドンに「これしかない」と蒸気機関車で煙たいのも覚悟で地下鉄を導入!チューブの区間は惰力と蓄積した蒸気で進む/締めくくりにドイツ軍によるロンドン空襲に際して地下鉄が避難に活用されたこと、ヘスの飛行の詳細があった2016/04/10
桜海
2
やっと、なんとか読み終わりました!!長かった。興味深い部分もありましたが、微妙。文章が読みにくいのかな?文章がすっと入ってきませんでした。私の読み方が良くなかったんだね。印象に残っていることが何1つない・・・。2015/12/22
ripurou
2
長いロンドンの歴史なので仕方ないでしょうが、ぶつ切り感を多少感じてしまいます。でも、その時代の興味深い人物を取り上げ、時代背景と共に紹介されているので、一つ一つのエピソードは引き込まれます。風刺画なども沢山あって、楽しめます。2012/03/11
tonvery
1
最もページを割いているヴィクトリア朝ロンドンに関してはメイヒューとディケンズを読んでいるのならば目新しい話は特にない。新書サイズにまとまっていることは好評価。地図を付けるだけで本の面白みはより増しただろうに\(ジョンブル)/2011/01/20