ユーロの崩壊―ヨーロッパにおける金融失敗からの脱出ルート

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  • サイズ B6判/ページ数 340,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784903532806
  • NDC分類 338.97
  • Cコード C0033

内容説明

ユーロの崩壊は、発足当初の原案にあった致命的な欠陥の上に、欧州中央銀行(ECB)が10年間にわたって状況判断と政策上の誤りを続行してきたことに原因がある。さらに、フランス首脳が強要した長期的な通貨ナショナリズム、連邦準備と同様にユーロ当局がデフレ恐怖症に屈したことも要因である。著者は、ユーロ崩壊を起こした犯人は誰かという裁判形式で、歴史を振り返って詳細な分析を進めており、中小各国が陥った財政破綻はECBにより創られた信用バブルとその崩壊が原因であるとし、ユーロを救うための現実的な複数の提案を示す。それにより、法的で現実的な脱退経路や新生ユーロへの途を示す。2012年改訂版からの翻訳。

目次

第1章 ユーロ関係者を告発する(略式起訴)
第2章 ユーロ・バブルの始まり(オトマール・イッシングの歴占的考察;最初の大きな金融政策決定は大きな誤りであった(一九九八‐九九年) ほか)
第3章 バブルの崩壊(米国や欧州では金融面で進歩はないのか?;二〇〇七年夏における信用地震 ほか)
第4章 審理(審理の計画;EMU弁護論についての最初の記載―存続した! ほか)
第5章 EMUは死んだ:EMUよ永遠なれ!(大胆な是正策:パリとベルリンが新しい通貨同盟(EMU‐2)を創設
EMU‐1よりもラテン貨幣同盟に近いEMU‐2 ほか)

著者等紹介

ブラウン,ブレンダン[ブラウン,ブレンダン][Brown,Brendan]
ロンドンで活躍している国際経済学者。三菱UFJ証券インターナショナルの主任エコノミスト。国際的な金融問題に関する多数の著作がある。著作では、アメリカや日本、欧州の財政問題、為替レートを含む国際的な資産市場の価格などをテーマとして取りあげており、それを近年の傾向と歴史的な話題の両面から論じている。日本と欧州の金融関連メディアに対して定期的に寄稿している。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで博士号を取得、シカゴ大学でMBAを取得した

田村勝省[タムラカツヨシ]
1949年生まれ。東京外国語大学および東京都立大学卒業。旧東京銀行で調査部、ロンドン支店、ニューヨーク支店などを経て、関東学園大学教授、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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