内容説明
本書は各国の労働市場を巡る社会不安と中長期トレンドについて包括的な分析を提示している。また、現在の対策は金融市場への短期的な対応を重視しすぎており、そのため雇用は二番底に陥るリスクがあることを強調している。それよりも雇用と実物投資に焦点を当てた対策を採用すれば景気回復の展望を明るくすると同時に、金融危機の根本原因にも取り組むことができるとしている。
目次
1 市場の混乱、雇用と社会不安:トレンドと展望
2 利益を投資と雇用のために機能させる
3 所得に占める労働のシェア:決定要因と金融危機からの脱却への潜在的な寄与
4 より良い雇用環境の牽引車として食料の安全保障に投資する
5 雇用回復と公平性を改善するための税制改革
6 緊縮財政下における有効な雇用政策
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著者等紹介
田村勝省[タムラカツヨシ]
1949年生まれ。東京外国語大学および東京都立大学卒業。旧東京銀行で調査部、ロンドン支店、ニューヨーク支店などを経て、関東学園大学教授、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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