内容説明
人類史上最大と言われているマドフの詐欺事件では様々な人たちが被害者となり、その中には個人投資家だけでなく、政治家やハリウッドの俳優、その他著名な人たちも多く含まれていた。マドフ事件以外にも、今日までに、金融詐欺事件は数多く起こっている。金融詐欺の手法は極めて巧みであり、誰もが被害者になり得る。そして、訴訟を起こしたとしても、多くの場合は投資したお金を取り戻すことはできない。一方、詐欺師の手口には多くの共通点がある。本書は、詐欺師の手口や被害者の特徴を事例やたとえ話を用いて平易に解説し、金融詐欺の被害者にならないために守るべき鉄則を5つにまとめて提示している。また、金融市場で起こった事件や株価などの動き、関連する用語についても詳しく解説している。投資に関心のある人だけでなく、金融市場の歴史や動向に興味ある方にとっても興味深い本である。
目次
第1章 親しき仲にも礼儀あり
第2章 信じられないほどうますぎる話は通常は嘘である
第3章 派手な戦術にごまかされるな
第4章 排他性、大理石、その他の重要でないもの
第5章 相当な注意を払うのはあなたの仕事、他の誰のものでもない
第6章 金融詐欺―それから自由な未来
補遺A 資産配分―リスクと報酬
補遺B 似ているが違う―不正会計
補遺C 市場を作った人たち
著者等紹介
フィッシャー,ケン[フィッシャー,ケン][Fisher,Kenneth L.]
フィッシャー・インベストメンツという独立系のグローバルな資産運用業者の創設者であり、会長兼CEOを務めている。多数の学術的な論文で各種の賞を受賞しており、これまでに5冊の著作を出版している。アメリカ、イギリス、ドイツのほとんどの主要な金融・ビジネスの定期刊行物に寄稿しており、またインタビューを受けたり、紹介されたりしている
ホフマンズ,ララ[ホフマンズ,ララ][Hoffmans,Lara]
ノートルダム大学を卒業し、演劇の修士号を修得した。フィッシャー・インベストメンツのコンテンツ・マネジャーと、マーケットマインダー・ドットコムの客員編集者をしている
田村勝省[タムラカツヨシ]
1949年生まれ。東京外国語大学および東京都立大学卒業。旧東京銀行で調査部、ロンドン支店、ニューヨーク支店などを経て、関東学園大学教授、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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