目次
はじめに ユーロの物語
第1章 血と金
第2章 震源地で
第3章 マルクの横暴
第4章 来るべき試練
第5章 衝撃波
第6章 欧州の運命
第7章 不均衡に対処する
第8章 審判
著者等紹介
マーシュ,デイヴィッド[マーシュ,デイヴィッド][Marsh,David]
公的通貨・金融機関フォーラム(OMFIF)の共同議長、SCCOインターナショナル社会長、バーミンガム大学名誉教授。1978‐95年にフィナンシャル・タイムズ勤務、その間にフランス・ドイツでの駐在経験があり、ヨーロッパ担当の編集主任も務めた。2000年に大英帝国より勲爵士(CBE)を叙勲され、2003年にドイツ連邦共和国功労賞を授与された
田村勝省[タムラカツヨシ]
1949年生まれ。東京外国語大学および東京都立大学卒業。旧東京銀行で調査部、ロンドン支店、ニューヨーク支店などを経て、現在は関東学園大学教授、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メルセ・ひすい
2
15ー100 ★5 経済は旬!書籍の存在は、現市場からは遠い存在です。その条件は排除して歴史と経過をこの書から得てください。ユーロは欧州の長い歴史的背景の上に成立し、それは今日の状況にも影響を与えている。本書では、経済・政治力学などの視点から、ユーロの現状2010年を歴史と政治でひもとく。ただし、金融のみの統合は国の統治からは遠く、ソブリン・リスクが発生した場合のコンプライアンスには対応できない。それには国家間の政治的調整、妥協が必須です。だだ金融危機はその実験上である。またギリシャなどの危機にも言及。2011/11/24
晴耕雨読
0
国家を超えた統一通貨誕生を成し遂げた経緯とその問題点を細かく書いている。ドイツ大国への思惑が様々な視点で描かれており、難しい点も多々有ったが、全体としては解り易かった。アジア統一通貨なんて時代がいつか来るのであろうか。2012/07/24
Yudai Soshizaki
0
ユーロ成立までの経緯を政治や歴史の側面から書いた本。つまみ読みするだけで、上滑りしがちな「ユーロ」という言葉を手触り感があるように語れると思う。個人的に仕事で表面的に携わることのルーツを追う作業は好き。2012/05/27