内容説明
古来、人間たちはその虜となってきた。サタン、悪霊、ゴーレム、ユニコーン、ドラゴン、龍、レヴィアタン、河童、セイレン、人魚、ミノタウロス、狼男、幽霊、百鬼夜行、スフィンクス、未確認動物…世界各地の神話・伝承・儀礼・造形表現に登場する怪物、悪魔・悪霊、妖怪たちを、詳細な解説・貴重な図版200点超とともに紹介。
目次
第1章 神と怪物
第2章 悪魔と悪霊
第3章 魔力をもつ怪物
第4章 ドラコンと空を飛ぶ怪物
第5章 水の怪物
第6章 変身する動物と混成動物
第7章 幽霊と屍食鬼
第8章 民間伝承のなかの怪物
第9章 怪物退治
第10章 地図の端に
著者等紹介
デル,クリストファー[デル,クリストファー][Dell,Christopher]
1976年生まれ。ロンドン大学付属コートールド美術研究所卒。美術史家。バルセロナ在住
蔵持不三也[クラモチフミヤ]
1946年栃木県今市市(現日光市)生まれ。パリ高等社会科学研究院博士課程修了。早稲田大学人間科学学術院教授。文化人類学・歴史人類学専攻
松平俊久[マツダイラトシヒサ]
1974年栃木県佐野市生まれ。早稲田大学大学院人間科学研究科博士後期課程満期退学。早稲田大学文化構想学部・自治医科大学看護学部非常勤講師。早稲田大学総合研究機構次席研究員。造形人類学・ヨーロッパ文化論・文化史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nat
35
図書館本。西洋の怪物だけでなく日本や中国など世界各国の怪物にも触れている。解説が簡潔で読みやすかった。図版が大きくて見やすかったが、図版キャプションが章末にまとめてあるので、確認するのが少し面倒だった。図版ごとに記入してある方が確認しやすかったかな。2023/11/12
SKH
6
「地獄」「ドラゴン」。ヒエロムス・ボスの地獄画の独創性、北斎の「笑う般若」の猟奇性。2015/05/22
koutaquarter
5
章題を一章から羅列すると、『神と怪物』『悪魔と悪霊』『魔力をもつ怪物』『ドラゴンと空を飛ぶ怪物』『水の怪物』『変身する動物と混成動物』『幽霊と屍食鬼』『民間伝承のなかの怪物』『怪物退治』『地図の端に』。神話や伝承などに触れた解説文1に対し、それに因んで洋の東西を問わず集められた絵画や彫刻などの写真が6くらいの構成。ググっても出ないマイナーなものも取り上げられており、眺めながら「うおおお、これ怖えええええ!!」ってほくほくするのが正しい楽しみ方だと思う。ボスの絵http://p.tl/z5wLがかっこいい。2012/01/23
耳たぶ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
5
図書館で借りてよかった。恐くて側になんて置けないよ。2011/11/04
eirianda
3
西欧のものが中心だが、参考になった。中国、ロシア、アフリカものが少ないわりに、日本の百鬼夜行なども載っていて、日本は国土の狭さのわりに、文献や浮世絵が多く残っているからなのか、と思った。 2013/03/10