内容説明
アメリカにとってフロンティアとは何だったのか?文学・映画・ミュージアム・書肆を漁り、交遊を深め、自ら探険の旅に出る。西部開拓史のエピソードを語らせたら当代随一の著者のつきせぬ知識の源泉。好評の初版本に「悪魔の帽子飾り」と呼ばれた有刺鉄線、「ピースメーカー」と愛称されたピストル物語を補遺。
目次
第1章 西部への道(西部とは何か;西漸運動;大アメリカ砂漠の征服)
第2章 毛皮と冒険(フランスとイギリスの争奪戦;毛皮会社の役割;山の男・マウンテン・マン)
第3章 ゴールド・ラッシュと開拓(カリフォルニアへ;たったひとりのジャパニーズ;ボナンザ・ウェスト;鉱山町を見た作家;西洋と東洋との出会い)
第4章 フロンティア・ロード(街道の歴史;船と幌馬車の利用;旅人の見た目印;小説・映画にみる街道もの;大陸横断鉄道の完成)
第5章 騎兵隊とインディアン(西部征服の実行部隊;南北戦争と虐殺事件;宿命の戦い;激戦の勇者たち)
第6章 文学作品とインディアン像(高貴な野蛮人;「明白な神意」をめぐって;異なる民族異なる文化)
第7章 有刺鉄線とピストル(有刺鉄線発明の功罪;ピストルは平和の使者?)