内容説明
猫エイズと猫白血病に感染した黒猫「あい」と出会いありのままの自分を愛せるようになった「私」。しかし、出会いから5年、あいは全身の末期がんに侵されていた―。自然に身をゆだねたふたりに降り注ぐ、日々のちいさな奇跡。やがて訪れるこの上なくやさしいフィナーレと「ペットロス」の一言では語れない喪失感。末期がんを宣告された猫の最期をめぐる、喪失と再生の実話。
著者等紹介
咲セリ[サキセリ]
1979年生まれ。思春期のころより自らのアダルトチルドレン性を自覚し、自己喪失感、ヒステリー、自傷、希死念慮、強迫観念/行動、精神薬依存、アルコール依存、恋愛/性依存、パニック、うつ、パーソナリティー障害を抱える。2004年に「あい」と出会って以来、依存や自傷を絶ち、在宅ウェブデザイン業に就くかたわら、ブログやイベント、執筆などを通じて「当たり前のことが当たり前にできずに自分を責めている人たち」へのメッセージを送り続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
hundredpink
29
愛猫の闘病そして看取り記。タイトルが美しい。2016/03/04
ちぃ@お茶当番見習い
5
人が何かに出会うのには必ず意味があるんだと。 とても良いタイミングでこの本を開きました(何を隠そう出版されてすぐ買ったのにイロイロとあって開けなかったのだ…) 2月2日に虹の橋を渡ったうちのこ(空)の不在も、いまだ受け止めきれずいる。だけど、それはそれで良いんだと。 忘れられないことがあるなら、それは忘れちゃいけないことなんだと…。 素敵な一冊に出会いました。2016/06/05
けろっぷ
5
実家にも黒猫がいるのでどうしても重ねてしまい、涙がでてきて困りました。作者自身メンタルに様々な問題を抱えていて、文章も感情的すぎるところがありますが、それでも看取りを丁寧に描いた良書だと思います。 猫好きな人、ペットと暮らしている人、みんなに読んで考えてほしい。 2012/10/22
rinrin
4
いまうちにいる黒猫の子猫。拾った時は190グラムしかなくてなんとか助けたくて必死でしたが、すくすく育ってくれています。この子がいつも幸せでいられるようにしたいと強く思いました。2018/08/22
あかぽん
4
初めてこの人の本を読んだ。 日常感にあふれてる、優しい文章だった。 一文一文が長めだったから、あさのあつこさんとか、逆のタイプの本を読んだあとだとちょっと重いかも。 悲しいような、幸せな話だった。