内容説明
台湾・客家出身。1955年来日、以来41年にわたり台湾近現代史、華僑史、近代日中関係に多彩な研究・言論活動を続けた後、李登輝政権下、民主化渦中の台湾に帰国。日本とアジア諸民族の対等な関係を築くため尽力した知日派・戴國〓(き)。その足跡を辿る第2集。
目次
1 台湾史の探索(日本人による台湾研究―台湾旧慣調査について;清末台湾の一考察―日本による台湾統治の史的理解と関連して;霧社蜂起研究の今日的意味―台湾少数民族が問いかけるもの ほか)
2 人物から考える台湾史(樺山資紀と水野遵;伊沢修二と後藤新平;細川嘉六と矢内原忠雄 ほか)
3 日本における台湾史研究(日本における台湾研究;岡田謙博士と台湾;一枚の名刺から―ニーダム博士との出逢いを思う ほか)
著者等紹介
戴國〓[タイクオフェイ]
1931年4月15日、台湾に生まれる。1954年台中農学院(現、国立中興大学農学院)農業経済学科卒業、55(昭和30)年来日し東京大学大学院に学ぶ。66年農学博士(中国甘蔗糖業史)、同年アジア経済研究所に入る。主任調査研究員を経て1976年立教大学文学部史学科教授。96年、台湾に帰り李登輝政権のもとで国家安全会議諮詢委員。政治大学等の教授を兼任。2001年1月9日死去
春山明哲[ハルヤマメイテツ]
1946年生まれ。東京大学大学院(工学系)修士課程修了。国立国会図書館勤務を経て、早稲田大学アジア研究機構台湾研究所客員上級研究員。日本台湾学会理事長。日本台湾関係史、植民地史専攻
松永正義[マツナガマサヨシ]
1949年生まれ。東京大学大学院博士課程中退。中国語中国文学専攻。成蹊中学・高等学校教諭を経て、一橋大学言語社会研究科教授
胎中千鶴[タイナカチズル]
1959年生まれ。立教大学大学院研究科史学専攻博士課程修了。博士(文学)。現在、目白大学外国語学部教授
丸川哲史[マルカワテツシ]
1963年生まれ。一橋大学大学院言語社会研究科単位取得退学(博士(学術))。現在、明治大学政治経済学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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