出版社内容情報
20世紀初頭、社会主義への激しい弾圧の中、同志に仕事と居場所を与えるため、堺利彦は「売文社」を立ち上げる。読売文学賞。遺作。
20世紀初頭、社会主義への激しい弾圧の中、同志に仕事と居場所を与えるため、堺利彦は「売文社」を立ち上げる。読売文学賞。遺作。
内容説明
親友・幸徳秋水らが処刑された大逆事件後の弾圧の時代、堺利彦は「売文社」を立ち上げる。手紙や借金依頼の代筆から翻訳まで、あらゆる売文業を請け負い、窮地の同志に仕事と居場所を与えたのだ。不屈とユーモアの精神で暗黒の時代を闘った堺の業績に光を当てる、著者の人生を締め括る傑作!読売文学賞受賞。
目次
序章 一九一〇年、絶望のなかに活路を求めて
第1章 文士・堺枯川
第2章 日露戦争と非戦論
第3章 “理想郷”としての平民社
第4章 「冬の時代」前夜
第5章 大逆事件
第6章 売文社創業
第7章 『へちまの花』
第8章 多彩な出版活動
第9章 高畠素之との対立から解散へ
終章 一九二三年、そして一九三三年の死
著者等紹介
黒岩比佐子[クロイワヒサコ]
1958年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。ノンフィクション作家。『「食道楽」の人 村井弦斎』で第26回サントリー学芸賞、『編集者国木田独歩の時代』で第6回角川財団学芸賞、『パンとペン―社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い』で第62回読売文学賞を受賞。2010年11月17日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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