内容説明
旧約、ホメロスからシェイクスピアへ。文学・美術・音楽・演劇など、あらゆる西洋芸術の中に、確かなモチーフとして息づく「パストラル」の源流と展開を、文学史的フェーズから考察する。芸術史に脈打つパストラル・テイストの軽快な系譜学。
目次
序章 パストラル概観
第１章 テオクリトスの『牧歌』とその先駆者たち
第２章 牧歌の始祖テオクリトスの『収穫祭』
第３章 旧約聖書におけるパストラル
第４章 ウェルギリウス『牧歌』に描かれる牧歌世界の危機
第５章 ウェルギリウス『牧歌』第四歌における黄金時代―イザヤ書のメシア預言との類似性をめぐって
第６章 英文学におけるパストラル思想―シェイクスピア『お気に召すまま』を中心に
第７章 ミルトンの『リシダス』『モダン葬送詩』におけるパストラルの伝統
第８章 音楽におけるパストラル
著者等紹介
川島重成［カワシマシゲナリ］
国際基督教大学人文科学科卒業。東京大学大学院西洋古典学修士課程修了。国際基督教大学名誉教授
茅野友子［チノトモコ］
国際基督教大学人文科学科卒業、同大学院修士課程修了。カリフォルニア大学アーヴァイン校英・比較文学科博士課程修了（ＰｈＤ）。元姫路獨協大学教授。比較文学、日英比較研究
古澤ゆう子［フルサワユウコ］
国際基督教大学人文科学科卒業。ヴュルツブルク大学博士課程修了（Ｄｒ．Ｐｈｉｌ．）。一橋大学言語社会研究科特任教授。西洋古典学、独語文学における古典受容研究（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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