内容説明
作家と編集者、この役割分担を創始したのは、ヴェルヌとエッツェルだった。ふたりの間をゲラが往復するたびに、作品は加筆され、修正されてゆく。綿密な草稿研究によって、野心とビジネスを内に秘めたふたりの“冒険”を19世紀出版事情とともに描き出す。
目次
第1部(ピエール=ジュール#エッツェルとロマン主義時代の出版界―デビューから『教育と娯楽誌』の創刊まで;ヴェルヌとエッツェルの共同作業のメカニズム;“驚異の旅”の舞台裏;“驚異の旅”という運動)
第2部(物語と過剰;進歩に対する不安と日常の除外;全体化と局所性―“驚異の旅”における超越性と偶然)
著者等紹介
石橋正孝[イシバシマサタカ]
1974年生。東京大学教養学科卒。同大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学、パリ第8大学博士課程修了。日本学術振興会特別研究員を経て、立教大学他兼任講師。日本ジュール・ヴェルヌ研究会会長、フランス・ジュール・ヴェルヌ協会会報編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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