内容説明
本書は、書簡や遺言書、訴訟記録のような個人の性格や人生に光をあてる数少ない史料に着目し、古代エジプトに生きた人びとから100人を選び、それぞれの立場で、当時の社会に生きるということはどのようなものだったのかを描きだそうとする。著者の言葉を借りれば、まさに「古代エジプトの歴史と文化をその住人たちの生涯を通して探求し、彼らをして語らせる」試みである。
目次
第1部 建国―初期王朝時代
第2部 ピラミッド時代―古王国時代
第3部 内戦と復興―第一中間期と中王国時代
第4部 黄金時代―第18王朝初期
第5部 大いなる異端の時代―アマルナ時代
第6部 帝国時代のエジプト―ラメセス朝時代
第7部 神々の黄昏―第三中間期、末期王朝時代、プトレマイオス朝時代
著者等紹介
ウィルキンソン,トビー[ウィルキンソン,トビー] [Wilkinson,Toby]
イギリスのエジプト学者で、現在はケンブリッジ大学のクレアカレッジにおいて特別研究員の地位にある。とりわけ古代エジプトの国家形成に関する研究で知られている
内田杉彦[ウチダスギヒコ]
1957年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。シカゴ大学大学院近東言語文明学科に留学。専攻分野はエジプト学。現在は明倫短期大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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