内容説明
西欧世界では、ややもすればまま子扱いされながらも、いまや人口10億以上、世界の全人口の5分の1を占め、決して無視することが出来なくなったイスラーム世界の、歴史、政治、経済、社会、文化のあらゆる側面をカバー。預言者ムハンマドの誕生から今世紀まで、肥沃な三日月地帯を発信地として、アフリカの砂漠地帯や中央アジア、南アジアへ、さらにはヨーロッパや南北アメリカへまで拡大してゆく様を、100点近い地図と数多くの写真、平易で懇切丁寧な解説でたどる、他に類のない歴史地図集。
目次
基礎をなす信仰箇条と勤行
ムスリム世界の自然地理学
イスラーム圏の諸言語と諸民族
イスラーム以前の古代
ムハンマドの布教と諸戦役
イスラームの拡大、750年まで
イスラームの拡張、751~1700年
スンニー派、シーア派、ハーリジュ派、660~1000年頃
ハールーヌッラシード治下のアッバース朝カリフ制
イスラーム、イスラーム法およびアラビア語の拡大〔ほか〕
著者等紹介
ルースヴェン,マリーズ[ルースヴェン,マリーズ][Ruthven,Malise]
イスラームおよびイスラーム世界に関する著名な研究者。イギリスやアメリカの大学で、イスラームや文化史などを講ずる。現在は、ロンドンとノルマンディーで著作に専念
ナンジー,アズィーム[ナンジー,アズィーム][Nanji,Azim]
ロンドンのthe Institute of Ismaili Studiesの所長。元フロリダ大学宗教学教授
中村公則[ナカムラキミノリ]
1967年、慶應義塾大学法学部卒業。1977年、慶應義塾大学大学院東洋史博士課程修了。1992年より、慶應義塾大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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