内容説明
音楽史的に重要な点と点を繋ぎ、ある場面における変化の流れを詳しく、そして多面的に解き明かす。具体的な音楽の例や簡潔な表などを用いながら、ドキュメンタリー映画のように語るシリーズ第一弾。
目次
第1部 語り継ぐ伝承から書き記す伝承へ(古代ギリシャの音楽文明;キリスト教の単旋聖歌;9世紀の大革新;ネウマ譜とグイード・ダレッツォ;中世の典礼音楽以外の単声音楽)
第2部 音楽形式の模索(アルス・アンティクア:ノートルダム楽派;フランスのアルス・ノーヴァ;イタリアのアルス・ノーヴァ;15世紀の音楽形式;フランドル楽派の作曲家)
第3部 制作依頼主と音楽市場(人文主義の宮廷音楽;フランスとイタリアにおけるパリ風シャンソン;ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ;16世紀のマドリガーレ;その他の場所での音楽:演劇・祝典・饗宴)
著者等紹介
カッロッツォ,マリオ[カッロッツォ,マリオ][Carrozzo,Mario]
1961年、ナポリ生まれ。ローマのサンタ・チェチーリア音楽院で、ピアノと音楽学のディプロマを満点で取得。その後、パヴィーア大学クレモナ校で音楽学を学ぶ。バッハ、ヴィヴァルディ、シューベルト等の音楽、さらに聴覚教育法とフーゴー・リーマン(Hugo Riemann)の音楽理論に関する歴史的・分析的な論文を発表しながら、一般的な音楽的研究と平行して、科学的研究にも励む。1975年よりピアニストとしての活動を始め、ナポリのサン・ピエトロ・ア・マジェッラ音楽院図書館の手稿譜の目録作成のプロジェクトにも参加。現在、カンポバッソのロレンツォ・ペロージ音楽院で教鞭を執るとともに、マーラーのモノグラフにも取り組んでいる
チマガッリ,クリスティーナ[チマガッリ,クリスティーナ][Cimagalli,Cristina]
1961年、ローマ生まれ。ローマのサンタ・チェチーリア音楽院で、オーケストラ指揮、音楽学、ピアノのディプロマを取得。作曲法、バロック奏法等も学ぶ。論文も多数発表しており、カタログ監修、学会や演奏会等の企画・司会、プログラムの執筆なども行う。現在、1800~1850年にローマで行われた演奏会活動の再構築を研究テーマとしている。作曲家、指揮者、ピアニストとしても活動し、イタリア国内外で演奏会を行っている。1994年より国立音楽院で音楽史を教え、現在はカンポバッソのロレンツォ・ペロージ音楽院で教鞭を執っている
川西麻理[カワニシマリ]
1979年生まれ。東京音楽大学声楽科卒業後、渡伊。研鑽を積む。ミラノ在住。第13回いたばし国際絵本翻訳大賞特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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