感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
6
米国の当時者対抗的リーガリズム(訴訟戦争)は20世紀後半に強大化した。その歴史を辿りつつ、漸進的には衰退化していくであろうと予測する。例えば連邦最高裁は法執行官に証拠を得るための捜索や尋問の大きな自由を与え、ジャンクサイエンスを根拠にした訴訟を非難し、行き過ぎた懲罰的損害賠償は違憲であると判決を下した。多くの州で不法行為訴訟を減らす為の法を制定し、連邦議会は証券法に基づく恐喝的なクラスアクションを抑制する法を制定。そして米国の刑罰が西欧並に軽減されれば当時者対抗的リーガリズムは弱まるであろうと予測している2020/09/12