内容説明
1952年、小野洋子19歳。今に続く「オノ・ヨーコ」への歩み、誰も見た事のないその一歩は、こうして踏み出された。そしてただひとり現れる「Smelty John」とは?オノ・ヨーコ未発表作品“見えない花”。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みゃーこ
72
不思議な作品。言葉でもなく絵でもなく、まさしくヨーコの世界観としか言いようがないものが確かに感じるのだがそれが言葉で言い表せない不思議さにジョンは夢中になったというのが納得できる。「ジョン・レノンとオノ・ヨーコの出会ったロンドンのインディカ・ギャラリーでのヨーコの個展に 梯子を昇った上に下げられた虫眼鏡で、天井に書かれた「YES」の文字を読むという作品があった、ジョンがヨーコの虜になった瞬間だ。幼少の時に両親を失ったジョンにとってありのままの自分の全存在を肯定されたと感じたのかもしれない。2013/09/16
霜月
13
不思議だけどこの感覚、なんだかとてもよく知っている馴染みのあるもののような気がするのは何故だろう。絵のような文字のようなそのどちらでもないもののような。でもそれが言葉では説明できない感動をもたらす。これが彼女が19歳の時の作品。その後の人生を予見しているかのような、美しさと強い意志を感じさせる線だった。2017/01/08
保山ひャン
1
誰にも見えない花だけど、その香りは世界を彩る。誰にも見えない花だけど、スメルティ・ジョンにだけは見える。ラストの言葉は「YES」でしめくくられていて、これ、どう考えてもオノ・ヨーコとジョン・レノンのことだろう、と考えるのだが、この作品、オノ・ヨーコが19歳のときの作品なのだ。作品が描かれたときには、「見えない花」はジョンに発見される前のヨーコだったろうが、今では「見えない花」はジョンが担うようになったと思える。2014/09/25
雨巫女。@新潮部
1
《図書館》不思議な作品。2011/11/04
ねこ
0
美しい ジョン・・!2013/12/13