出版社内容情報
『素粒子論のランドスケープ』(2012)の続編。
その後、ヒッグス粒子が発見され、重力波が
直接観測されて…2012年出版『素粒子論のランドスケープ』の続編。
その後、50年前に予言されたヒッグス粒子が発見され、100年前に予言された重力波が直接観測されて宇宙に新しい窓が開いた。
超弦理論の研究でも、量子情報理論との深い関係が明らかになりつつあり重力の謎の解明に新しい角度からの挑戦が始まっている。
その間、著者が科学的アウトリーチの一環として、雑誌への寄稿や対談・座談会の中から厳選をしてまとめたのが本書である。
素粒子物理学はどこへ向かうのかを探る。
第I部 重力と超弦理論を語る
超弦理論が予言する驚異の宇宙
ブラックホールに落ちるとどうなるか?
重力とは何か
大江健三郎、三浦雅士、原広司との座談会:空間象の変革に向けて
一般相対論と量子力学の統合に向けて
重力理論と量子もつれ
誤り訂正符号とAdS/CFTの関係
エドワード・ウィッテン京都賞受賞記念座談会:超弦理論の過去20年を振り返る
第II部 重力波の観測
アインシュタインの予言が実証されるか
重力波の直接観測で宇宙の新しい窓が開いた
重力波の直接観測3つの意義
三浦雅士との対談:世界の見方を変える
第III部 ヒッグス粒子と対称性の自発的破れ
ヒッグス粒子とみられる新粒子ついに「発見」
ヒッグス粒子と対称性の自発的破れ
追悼 南部陽一郎博士
ヒッグス粒子発見の次に来るもの
第IV部 数学との関係
場の量子論
役に立たない研究の効能
杉山明日香との対談:科学を知れば,もっと豊かになれる
第V部 研究所の運営,異分野との交流
アスペン物理学センター
P.ゴダード、村山斉との鼎談:研究所の役割、数学と物理学の関係
落合陽一、四方幸子との鼎談:アートとサイエンスの可能性
第VI部 朝日新聞WEBRONZA
ついに太陽系脱出ボイジャー 36年の強運
内側から見た米国の大学入試制度
「現在の基準で過去を裁く」ことの是非
大栗 博司[オオグリ ヒロシ]
著・文・その他
内容説明
ヒッグス粒子が発見され、重力波が観測された後、素粒子物理学はどこに向かうのか。
目次
第1部 重力と超弦理論を語る
第2部 重力波の観測
第3部 ヒッグス粒子と対称性の自発的破れ
第4部 数学との関係
第5部 研究所の運営、異分野との交流
第6部 朝日新聞WEBRONZA
著者等紹介
大栗博司[オオグリヒロシ]
1962年生まれ。京都大学理学部卒業。京都大学大学院理学研究科修士課程修了。東京大学理学博士。専門は素粒子論。東京大学助手、プリンストン大学高等研究所研究員、シカゴ大学助教授、京都大学数理解析研究所助教授、カリフォルニア大学バークレイ校教授などを歴任したのち、カリフォルニア工科大学理論物理学研究所所長、フレッド・カブリ冠教授。東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構主任研究員。米国アスペン物理学センター所長。アメリカ数学会アイゼンバッド賞、フンボルト賞、仁科記念賞、サイモンズ賞、中日文化賞などを受賞。アメリカ芸術科学アカデミー会員。著書に『大栗先生の超弦理論入門』(ブルーバックス、講談社科学出版賞受賞)など。監修を務めた科学映像作品『9次元からきた男』(日本科学未来館)は国際プラネタリウム協会の最優秀教育作品賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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陽@宇宙望遠鏡⭐︎星と宇宙とロケットが好き
佐々木の記録2月11日から