感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲオルギオ・ハーン
31
いろいろなジャンルを読もうとした時に数学関連は本を探すのが難しい。理由は私が数学を得意としないため専門書には手が出せないこと。大学は経済学部だったとはいえ数学関連本が講義の中で紹介されることはなかったからだ。本書は有名大学の教授たちが本を紹介してくれるお得な一冊。一般向けや紹介者が学生の時に読んだ思い出の本を紹介しているので「読みたい本」が増えた他、思い出を楽しく書かれている文章を読むと数学者に対する印象が大きく変わる。『博士の愛した数式』と『クライン:19世紀の数学』は比較的多く推薦があった。2024/01/19
kochi
20
数学者による数学に関係するブックガイドであり、一般向けから専門書まであり、幅が広い。ほとんど読んだことがないが、その中から15冊ほどメモしたので、順次読んでいこうという計画f^^; 特に、マンデルブロ『禁断の市場』は、紹介によると「フラクタル現象に対しては、平均値や標準偏差という基本的な量は意味を持たない。そのため、過去の事例から平均的にリスクを評価する保険のような考え方はそもそもフラクタル現象には適用できないのだ。」だそうで、例としてリーマンショックなどがあげられているが、これってどうなのか？読まねば。2018/06/30
やまやま
6
数学書房の創業記念号です。今でもブックガイドとして魅力ある書物です。巻末索引に挙げられた書物の1/10も目を通したことはありませんが、引用著者の数を見ると、第一位は高木貞治で、解析概論、初等整数論講義、近世数学史談が3傑となっています。高木先生はお目にはかかれなかったのですが、第二位は杉浦光夫で、これは数学者像としてイメージ可能な方でした。杉浦先生、数学の話はいくらでも話しましたからね。書斎の連続群論入門も懐かしさがよみがえる一冊です。訳書の分も加点されてはいます。クラインやワイルも人気でした。2020/06/10
Sleipnirie
6
数学に興味がある人や、数学と付き合ってる大学生などに向けて、専門家たちが色んな本をすすめる。 範囲は広く『博士の愛した数式』のような入門的な本から、とても専門的な本、はては英語で書かれた本まである。 そういえばルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』とか、ボルヘスの短編『バベルの図書館』を語ってる人もいたな。 とりあえず、いくつか"読みたい本"にメモっておいて、図書館で確認してみる。 ふと思ったのは執筆者たちの学生時代って、ポントリャーギンの『連続群論』を上巻しか読まなかったのが定番ネタなのだろうか。2013/09/17
せいや
3
兎に角、読んでいると紹介されている数学書全て、悉く読みたくなってくる。 読んだことがある本も幾つかあったが、殆どが未読だったので、未知の世界がまだまだ無限にあるという事実に、興奮が止まらない。 嘗て持っていた数学への情熱を、ここで紹介されていた数学書を手にとって、復活させたいものだ。2020/01/09
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