感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
33
中国の南北朝・隋唐・五代から元代まで描かれ続けてきた敦煌石窟の壁画をもとに、その時代の服飾がどのようなものであったのか、どのような変遷を辿ったのかをオールカラーで解説する一冊。五胡十六国時代・南北朝時代の胡服と漢服の融合から、隋代の豪華な服装への移行期、唐代前期の繁栄時代の豪華絢爛な衣冠、唐代後期の百年以上持続した漢代の服飾、そして五代から元に至るまで、当時の貴族の男性・女性、庶民の男性・女性、国王や官吏、軍服の流行や変遷、織物や髪型の流行、化粧や装飾品などを通して、当時の意識が伺えて興味深かったですね。2023/04/15
金監禾重
5
敦煌の壁画写真を膨大に掲載。図版の価値は高いのだろうが、和訳は日本の研究者がすべきだった。文章がおかしいのはともかく、術語が見慣れない漢字のままで、日本人に伝わるように訳されたものではない。研究者向けなのか。壁画の写真を眺めるだけなら楽しい。2023/11/30