内容説明
中国文学研究の泰斗!目加田誠の日記、発見。80年前ひとりの日本人が北京留学で体験した知られざる日中友好の記録。
目次
第1巻 昭和八年十月十四日~同年十一月十九日
第2巻 昭和八年十一月二十日~同年十二月十九日
第3巻 昭和八年十二月二十日~昭和九年一月三十一日
第4巻 昭和九年二月一日~同年三月三十一日
第5巻 昭和九年四月一日~同年六月十九日
第6巻 昭和九年六月二十日~同年九月三十日
第7巻 昭和九年十月一日~同年十二月二十五日
第8巻 昭和九年十二月二十六日~昭和十年三月四日
著者等紹介
目加田誠[メカダマコト]
1904~1994。山口県岩国市出身。九州大学名誉教授。元早稲田大学教授。学士院会員。専門は中国文学。その蔵書および研究ノート等の遺品は、福岡県大野城市の「大野城心のふるさと館」において「目加田文庫」として保存されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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電羊齋
5
目加田誠の昭和8年10月から昭和10年3月までの北平(北京)留学の間の日記。妻子を日本に残し、慣れない環境に戸惑い、心に憂いを抱えながらも、名だたる碩学たちと交流し、友人たちと交友し、書物を買い求め、読書し、言葉を学び、京劇を楽しむ。筆者本人の真摯な人柄と1930年代の北京の情景が生き生きと立ち現れてくる。脚注も充実しており、本文と併せて、当時の様子を立体的に理解できる。付録の『最新北京市街詳図』(松村好文堂、昭和十六年版を復刻したもの)もありがたい。民国時代の北京にタイムスリップできる。2019/12/28
錢知溫 qiánzhīwēn
1
《倉石武四郞中國留学記》(中華書局 二〇〇二年四月 簡體字橫書き)とともに、中國古典を學ぶ方で、留學をすることになった方にはぜひ讀んでいただきたい一册です。 さらに《吉川幸次郞全集》や《小川環樹著作集》の留學時代の回顧文章や《橋川時雄の詩文と追憶》、《民國期の學術界》とともにお樂しみください。 2022/05/06