内容説明
家族が家族でありつづけるために。親やきょうだいに必要な支援とは…。
目次
第1章 「障害のある人とその家族」の歩みの一例(幼児期/学齢期/思春期;座談会パート1(幼児期から学齢期のころの記憶;“きょうだい”に共通の孤立感/自分ひとりで悩んで孤立していく;同じ境遇をもつ仲間との出会い)
青年期/成人期から中・高年期
座談会パート2(進路を決める時;親に知ってほしいこと、親からいわれたこと;障害のあるきょうだいが自立していきていくためには、福祉サービスは絶対必要;障害のある人がいる家族に引け目を感じさせない障害者観を)
参考資料 ある知的障害のある人のライフサイクル)
第2章 Q&A
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
516
障害を持つ方たちへの支援には少しずつ日の目があたってきているように思うが、彼らの背後にいる家族、中でもその「きょうだい」へのそれはまだまだではないだろうか。本書はそんな彼らで発足され、サポートにあたっている自助グループによる著作。世間を変えることはできないが、繋がって視野を拡げていくことの大切さを教えてくれる一冊。ビギナー向けではあると思うが、この一冊で気持ちが楽になる人たちは一定数いるだろう。2024/06/22
たま。
2
障害児が生まれた場合、親は障害児に全神経を集中させてしまい、健常者の兄弟より障害児中心の家庭になりがちです。健常者の兄弟は、子供らしい子供時代を送れなかったり、障害児の兄弟ということでいじめられたりしますが、親や周りには辛い本音を言えません。ドラマなどでよくあるように、障害児が主人公になり、兄弟は「障害児を見守る」という役割を背負わされがちです。福祉や障害児教育に携わる方や、障害児の親御さんにも読んで頂きたい一冊です。「きょうだい」もちゃんとケアして下さい。2011/10/25