内容説明
本書が提案するのは、技術的イノベーションから効果的に価値を創造するための「分散型イノベーション」というまったく新しいアプローチである。イノベーション・プロセス全体の質を高める方法についても論じている。
目次
第1章 イノベーションはサバイバルだ
第2章 CEOのリーダーシップがイノベーションを推進させる
第3章 イノベーションはマネジメント可能か
第4章 多様な手段を通して技術的イノベーションを活用する
第5章 イノベーション・マネジメントの再定義―分散型イノベーション・システム
第6章 起業家精神が分散型イノベーション・システムを活性化させる
第7章 カギを握る人的要素
第8章 結論―分散型イノベーションによる価値創造と成長
著者等紹介
アウー,ジョルジュ[アウー,ジョルジュ][Haour,Georges]
スイスにあるIMDの技術・革新的経営学教授。また、英国ケンブリッジにある投資インキュベーター会社、ジェネリックスの共同経営者でもある。1983年以来、定期的に日本を長期訪問し、企業への指導やアドバイス、会議での発表などを行っている。フランスのリヨン生まれ。カナダのトロント大学で化学・材料科学の博士号を取得。9年間にわたり、ジュネーブにあるバッテルのユニット(年商400万ドル)でリーダーを務め、日立やホンダを含む、世界中の企業のイノベーションプロジェクトを手掛けた。同氏は出版物へ80以上の記事を寄稿し、8件の特許を保有している
石原昇[イシハラノボル]
わが国最大のシンクタンクである野村総合研究所でNTT民営化や通信自由化などの政策立案に従事。その後20年にわたり、情報通信、半導体、コンピュータ分野の証券アナリストとして活躍する。日本のハイテク企業の盛衰を資本市場の視点で分析してきた。現在は、ビジネススクールを運営する(株)サイコム・インターナショナルの取締役MOTアドバイザーを務める。同時に先端技術企業への投資に特化したベンチャーキャピタルのイノベーション・エンジン(株)のベンチャー・パートナー、東京大学先端科学技術研究センターの産学官連携研究員を兼務する。日本のハイテク企業の復権に向け、技術者教育、ハイテクベンチャー支援、先端技術の実証実験という多方面からの活動を続けている。横浜市立大学大学院経営学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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