内容説明
本書をすべてマスターすれば、“音が小さいなぁ”と悩むことはもうなくなります。音楽制作の過程で音を大きくしたいと思うことはよくあるもの。そのためには、コンプレッサーやイコライザー、そしてリミッターを使います。それらは単独で使うより複合的に使った方が音圧が上がるでしょうし、ソースが“2mix”か“バラ録”かによっても変わってきます。そうしたテクニックを本書では相撲の番付に見立てて説明しました。2mixをソースとした“小結級”や“関脇級”でも音圧は上がりますが、市販CDほどには上がらないでしょう。高い音圧を得るにはさらに“大関級”のテクニックが必要です。“横綱級”まで行けば十分な音圧を得ることができます。
目次
第1章 小結級―2mixにコンプをかける(コンプレッサーで音圧を上げる;コンプレッサーの各パラメーター;コンプレッサー+リミッター;市販のマスタリングソフトを使う)
第2章 関脇級―2mixにイコライザー+コンプをかける(超低音域のヒミツ;中音域のヒミツ;高音域のヒミツ;イコライザーにコンプレッサーをかける;さらにリミッターをかける)
第3章 大関級―バラ録し、各パートにエフェクターをかける(理論編;実践編)
第4章 横綱級―アレンジを見直す(部分的なピークを抑える;楽曲構成的なピークを抑える)
著者等紹介
永野光浩[ナガノミツヒロ]
国立音楽大学作曲科卒。尚美学園短期大学講師、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共同研究プロジェクト研究員等を経て、国立音楽院講師、名古屋芸術大学非常勤講師、東海大学非常勤講師、八王子音楽院講師。多くのテレビ番組のタイトル曲やCM曲を創るほか、デパートや複合施設などの環境音楽、航空機内環境音楽等を作曲している。また、多くの作品集も出している。永野音楽研究所代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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