感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山口透析鉄
23
子どもの頃5年ほど英国ロンドンにいましたので、この国のことは今でも気になります。いわゆる労働党左派で党首となったジェレミー・コービンをめぐる英国の政治の現場が活写されています。 ブレア政権でのイラク戦争への参加(小泉純一郎もいち早くバカ息子ブッシュの戦争に諸手を挙げた)とそれに対する反対運動や租税回避地を利用している企業への抗議活動等も出てきます。 いわゆる反緊縮財政論者としての能力もかなりあった筈なのですが、労働党内の権力闘争、そしてFacebookの過去記事を掘り返されての反ユダヤ主義的言辞を↓↓↓↓2025/01/28
Go Extreme
4
混乱する国: 不穏な時代・過去から学ぶしかない コービン以前: トニー・ベン ジョン・マクドネル 資本主義のリアリズム 焼け跡からよみがえる 野蛮な闘いになる─内部抗争 機能不全 選挙運動の進め方 ブレグジット・バンダースナッチ 反ユダヤ主義危機 噓と言いわけの猛吹雪 崩壊 秩序なき世界で: ピーター・万でルソン プレアリズム トリプルロック コービニズムが残したもの 社会民主主義の基本の信条の採用 何に反対するか<何に賛成するか 失敗から学ぶ≒新たな世界を作り上げる決意 2021年の付記2024/10/08
みんな本や雑誌が大好き!?
2
労働党内の反イスラエル故のユダヤ人蔑視のような問題発言を一部の左派議員が行ない物議をかもしたりも。コービンさんもそれに巻き込まれる形で党員資格を停止されたり、除名されるのですが、そのあたりのユダヤ問題等々も詳述。その筆致は「是々非々」で、コービンの優柔不断な姿勢もしばしば批判もされています。このあたりのユダヤ、パレスチナ、イスラエルをめぐる諸問題は、キリスト教徒でもユダヤ教徒でもない日本人にはちょっと分かりにくいテーマですが、欧米社会に於けるユダヤ問題、中東問題を考える上で示唆に富むところも多々あります。2024/11/07