内容説明
古いルールを捨て、悔いなき人生にするとびきり「クール」で「しなやか」な8つの方法とは?「胸躍るスピーチ」と世界で大絶賛された名門女子大バーナードの卒業式祝辞から生まれた本。NYタイムズベストセラー第1位。
目次
1 あなたはずっとオオカミだった
2 感謝して大志をいだく
3 ベンチからのリーダーシップ
4 失敗を燃料に
5 互いのために戦う
6 ボールを要求する
7 すべてをさらけだす
8 自分の群れを見つける
著者等紹介
ワンバック,アビー[ワンバック,アビー] [Wambach,Abby]
1980年生まれ。高校時代からサッカーで頭角を現し、2001年、米国代表入り。翌年、大学卒業を待たずにクラブ入団。2015年に引退するまで女子サッカー史に残る数々の偉業を成した。2004年のアテネオリンピック、2012年のロンドンオリンピックでともに金メダル獲得。ロンドンオリンピックでは最優秀選手に輝いた。2015年、FIFA女子ワールドカップ優勝。2013年~2020年まで、国際試合における世界最多得点記録保持者だった。引退してからは、女性の権利、平等、活躍などを促す活動を積極的に開始。女性のリーダーシップを開発するための団体「ウルフパック・エンデバー」の共同設立者でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
87
1995年イエローストーン国立公園に、70年間いなかったオオカミが放たれた。それまでシカが食物連鎖の最上位で川岸が浸食されるまで草が激減していたが、シカの行動が変わり、草木が茂り、鳥やビーバーが住み、カワウソやアヒルが増え、川まで変わった。植物と動物の生態系が変わった。オオカミとはわたしのことだ。わたしの夢は、あらゆるジェンダーの人々が新しいルールで生きること。わたしたちはオオカミなのだ。その力を解き放ち団結しよう。ゲームを永遠に変えよう。女子サッカーをメジャーにした中心選手だった著者からの8つの提言。2021/09/19
とよぽん
62
女子サッカー界、そしてアメリカという世界、そこでも女性の権利や存在を軽く見る公認の環境があった。読友さんの感想に惹かれて本書を読み、アビー・ワンバックさんのパイオニア精神と力強いメッセージに感動した。声をあげなければ何も変わらない。再認識できた。原題は「オオカミの集団」という意味。決して一匹オオカミということではない。内容を読めばわかることではあるが・・・。日本の女性たちにぜひ読んでほしい1冊だ。2024/01/30
Y2K☮
31
女性に向けて書かれた本かもしれない。でも冒頭で述べられている通り、彼女のメッセージはそこに限定されない。フェミニズムの枠を飛び越え、より普遍的で力強い。実際読みながら「Dの食卓」を作った飯野賢治やホリエモンの姿が浮かんだ。要はこれまでにない価値観と己のやりたいことを貫く中で社会をよりクールな方向へ変えていくこと。敵は男性優位社会、既得権益社会、前例主義、みんなと一緒主義、大企業優先主義、失敗嫌悪主義。仲間と共に歩みつつなあなあに堕さないその姿はパンクで凛々しく、まさにオオカミ。海と月社、いい本出してます。2020/09/18
コニコ@共楽
27
テレビ「理想本箱」で紹介されるまで、全然知らなかった本。アビーの演説映像(https://youtu.be/wJe40l2waxs) が圧倒的で、ぜひこの本を読まなければという気持ちになった。原題は「WOLFPACK: How to Come Together, Unleash Our Power, and Change the Game(オオカミの群れ:団結し、力を解き放ち、ゲームの流れを変える方法)」。訳本の題名は「わたしはオオカミ」だが、とてもいい訳だ。なりたい自分になる、力強いメッセージ。2022/01/23
4fdo4
24
元アメリカ代表女子サッカー選手ワンバックの著書 国立公園にオオカミが放たれた話を自身になぞらえている。これを頭に入れると読みやすい。 アメリカと聞くと男女平等は日本よりも全然進んでいる感覚だったが、それは無条件で手に入れたものではなく、彼女たちの行動で勝ち取っていったものである面も多いのだろう。女性だけでなく男性も鼓舞される一冊。 2022/01/03