内容説明
前川喜平氏が文部科学事務次官在任中に、憲法・教育・夜間中学について語った貴重な講演録が1冊に!
目次
第1章 夜間中学と日本の教育の未来(夜間中学について行政の対応;馳前文部科学大臣の取り組み;教育機会確保法について;憲法二十六条と基本的人権 ほか)
第2章 法制化は夜間中学開校の新しい扉―川口市長が埼玉県初の夜間中学開校を明言!(法律に定められていない学校;前川事務次官の講演実現まで;教育機会確保法が可決成立!;二〇一九年四月、川口市に県内初の夜間中学が開校! ほか)
第3章 特別寄稿 今後の夜間中学の新設に向けた展望―基礎教育保障学会の設立と教育機会確保法案の成立を踏まえながら(基礎教育保障学会の設立と教育機会確保法案の成立;関連施策を総合的に推進するために―人材の確保、育成の重要性)
付録・夜間中学をめぐる動向
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
56
文科省に、ここまで前向きに夜間中学について考える前川さんのような人が現れたのは、おそらく初めてだったのではないか。その必要性が知られるようになってからも、長い間夜間中学は新設されなかったが、21世紀も10年代に入り、ようやく関係者の努力が実って教育機会確保法が成立し、昨年、この本を編集した自主夜中の地元である埼玉・川口市と千葉・松戸市に、公立として20数年ぶりに開校された。今後も本当の意味で教育機会が均等になっていってほしい。今年4月には茨城県、来年は徳島県でそれぞれ初の開設が予定されているのは喜ばしい。2020/01/13
sansirou
1
前川喜平の話は奥が深い。個人の尊重について、こんなにしっかりと言語化して実践する力がある人が、文科省のトップにいたのは、希望につながる2018/05/02