内容説明
六甲山に暮らしているイノシシの親子のショートストーリー。うりぼうたちが遊んでいる間に母さんがいなくなっちゃった!?第1回「日本写真絵本大賞」(2020年)金賞受賞作品がついに書籍に!
著者等紹介
矢野誠人[ヤノマサト]
動物写真家。1984年4月、兵庫県伊丹市生まれ。大学卒業後、保育士として勤務。28歳から独学で写真撮影を始め、スタジオカメラマン兼アシスタントを経て36歳でフリーランスに。現在は日本各地で野生動物の撮影に取り組んでいる。イノシシの赤ちゃん“うりぼう”を題材にした「密着!!うりぼうの1日」で2020年、第1回「日本写真絵本大賞」金賞受賞
林良博[ハヤシヨシヒロ]
国立科学博物館長、東京大学名誉教授。1946年7月広島県生まれ、富山県育ち。東京大学農学部卒業後、同大学大学院・獣医学専攻に進学。1975年「日本産イノシシの頭蓋に関する形態学的研究」で博士号取得。同大学医科学研究所・奄美病害動物研究施設に助手として採用され、5年間ハブの駆除研究に従事。その後、同研究所寄生虫研究部でフィラリア症のワクチン開発研究に従事。1990年同大学農学部教授に昇任。その後、同大学農学部長、総合研究博物館長、理事・副学長を歴任。山階鳥類研究所長を経て、兵庫県森林動物研究センター名誉所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふじ
23
狩る側からのイノシシを見た後、生きる側のイノシシを見ると、また考えが揺らぐ。猪の赤ちゃんから見た家族の暮らし写真絵本。著者が元保育士のためか、写真が多くを語り未就学児にもわかりやすい。食料確保のため奮闘する彼らの姿を見ながら、罠ガールにもあったけど、本当は、うまく山と里の線引きをして、共生できたらいいんだけど…と思う。引き続き追っていきたいテーマだ。2022/02/21
しおり
12
害獣として敬遠されるイノシシ。しかしこちらの写真絵本では、なんとも可愛らしいうりぼうとお母さんの姿にキュンとする。目を細めて我が子を慈しむお母さんは、匂いで1匹ずつ嗅ぎ分けているとは驚き。うりぼうのやんちゃな様子や幸せそうな授乳シーンにもほっこり。害獣なんて言葉を忘れるほど心をつかまれる。そしてよくこれだけ至近距離でくつろいだ様子を撮れる写真家さんにも脱帽。第1回「日本写真絵本大賞」金賞受賞作品。2022/08/15
ネジとサビ
9
親子の日常が微笑ましい~!うりぼうの可愛さに終始笑みがこぼれっぱなし。 でもこんなにリラックスした写真をどうやって撮れたんだろう~。 日が傾きかけると、うりぼうたちは睡魔と闘いながらねぐらへ帰るけど… そこなんですか?と、突っ込みたくなる場所で思わず笑ってしまう。何とも癒やされる写真絵本でした。読み聞かせするには、小さすぎる本かな~?2021/03/13
ちゃむん
6
昔から何故かうりぼうが気になっており「可愛いな。何故世間はこの可愛さに気付かないんだ!」と思っておりました。そして待望の写真絵本、本当にかわいい。写真を撮ってくれたことに感動。警戒させずに写真を撮れたの凄いなと思ったら、イノシシの撮影をライフワークにしている方だからなんでしょうね。2022/02/02
ほんどてん
5
野生動物は本来とても警戒心が強く、人間の前でリラックスした様子を見せることはめったにないと言われているそうなのですが、この写真絵本のイノシシ母子は本当に自然のままで、とても可愛いうりぼうたちの姿にとても癒されました。2023/03/01
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