内容説明
六〇~七〇年代の高度成長期、まだ「キャラクタービジネス」なんて言葉はなかったけれど、子どもたちはいつもポップでキッチュでユニークなキャラたちに囲まれていた。そんな「昭和っ子」たちの記憶に刻まれる企業キャラ・商標のなかから、今も現役のものを一〇〇点セレクト。王道キャラから「え?これ“まだある”の?」と叫んでしまうものまで、誕生秘話やデザインの変遷、懐かしのお宝画像などとともに一挙紹介!
著者等紹介
初見健一[ハツミケンイチ]
1967年、東京生まれ。主に1960~70年代のお菓子やおもちゃ、キッズカルチャーについての話題など、レトロな戯言をネタに活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ホークス
38
今も健在なキャラクターを著者の思い出と共に解説。明治時代のデザインはいかにも大昔で、花王の三日月顔は魔術師みたいだし、ツムラの中将姫はまるで絵巻物。今はすっかりシンプルになった。宇津救命丸の「二人子供」は2008年、百年ぶりに和装から洋装に変わっている。著者は1967年生まれ。薬局の店頭に立ち人形やムーバー(電動玩具)として、サトちゃん、ピョンちゃん、コーワのカエルのある風景は私にも懐かしい。ビクターのニッパー犬が聞いているのは、録音された亡き主人の声。His Master's Voiceと書いてある。2020/04/26
feodor
4
商標などのキャラクターについて、その変遷を(できる限り)追いながら、その昭和の懐かし感を楽しむ、という趣旨の本。もちろん、全てが全てわかるわけではないので(案外、会社自体も来歴を記録していないのだとも知る)、ただ作者自身とのかかわりを読まされることにもなるのだけれども、デザインとかキャラクターとか、またゆるキャラとかにつながっていくものをちょこちょこと読めて気楽でよかった。2020/05/23
marua
2
つくづく、この手のレトロコレクターはお育ちのいい坊っちゃんが多いなあ。【備忘】Bicのデザイナーはかのサヴィニャック。原田治版ひょうちゃんが欲しい。2018/08/19