内容説明
「慶長遣欧使節」は教科書にもあるが、その目的は…?メキシコ、スペイン、イタリア、フランスなど関係国が所蔵する原文書や文献を博捜した著者が半世紀にわたり徹底解明。その結果、伊達政宗が仕組んだ陰謀が明らかに!極めて難解な古典ロマンス語を読み解いた著者の渾身の書き下ろし。
目次
プロローグ 十六世紀末~十七世紀初頭の世界史の中の日本
第1章 伊達政宗の「天下取り」の陰謀―遣欧使節派遣までの経緯
第2章 伊達藩と幕府の合同プロジェクト「訪墨使節団」―政宗の密命とソテロの思惑と幕府の面目と
第3章 伊達藩単独の訪欧密使の派遣―ローマ教皇庁へ使節を派遣した目的
第4章 メキシコで不当な待遇を受けた使節一行―使節団と「申合条々」の信憑性を疑われる
第5章 スペイン王国セビィリャで大歓迎を受ける―使節団への疑惑と真相究明調査
第6章 国賓級待遇から準公賓待遇に格下げ―目的の分からぬ使節に「邪魔者」の声
第7章 念願のローマ訪問と教皇の謁見―教皇に政宗の親書を届け「服従と忠誠」を誓う
第8章 スペインからの強制出国―国家財政の危機と疑惑の使節団
第9章 失意の帰国と絶望的な報告―キリスト教徒を裏切った政宗
エピローグ 夢の「キリシタン帝国」から現実の「鎖国日本」へ
著者等紹介
大泉光一[オオイズミコウイチ]
1943年長野県生まれ、宮城県大河原町で育つ。日本大学博士(国際関係)。メキシコ国立自治大学(UNAM)東洋研究所研究員、スペイン国立バリャドリード大学客員教授、同大学アジア研究センター上席所員・顧問、スペイン国立サンティアゴ・デ・コンポステラ大学大学院客員教授、日本大学国際関係学部・大学院教授等を歴任。現在は青森中央学院大学大学院地域マネジメント研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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