内容説明
声のいい女の子がつぎつぎと行方不明になる。攫われた女の子は平安時代の青墓で傀儡(くぐつ)として訓練され、密使とともに東京に潜入する。一方、後白河法皇に職を奪われた楽人の山階逸男は、法皇の背後勢力を削ごうと伊豆にゆくが、箱根の関所で道をまちがえ、マッチのラベルに描かれたデンチクの絵に心ひかれて浅草のカフェー黒竜江へ。
著者等紹介
高野澄[タカノキヨシ]
1938年、埼玉県坂戸市生まれ。同志社大学文学部社会学科卒業。新聞学を専攻。立命館大学大学院史学科修士課程修了。専攻は、日本近代史。立命館大学助手を経て、著述専業、歴史研究家・作家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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