内容説明
最強の「風景画家」ピサロ物語。「感覚」の魔術師カミーユ・ピサロとは、なにものか―。気鋭の美術史家による渾身の労作!第16回吉田秀和賞受賞。
目次
「猶太教の隠忍な潜力」―高村光太郎の批評から
ある隠れユダヤ教徒の生涯
ピサロ一族とその他の異端者たち
セント・トーマス島から
第二帝政期のパリ、そしてサロン
内部の声を聞く者たち
印象派、すなわち、画家、彫刻家、版画家など
ある友情のかけら―ピサロとルノワール
父として、画家として、ユダヤ人として
蜜蜂の飛ぶカンヴァス
反ユダヤ主義的アナーキスト?
ドレフュス事件
著者等紹介
有木宏二[アリキコウジ]
1967年、大阪に生まれる。京都大学大学院人間・環境学研究科修了。現在、宇都宮美術館に学芸員として勤務。主に西洋近・現代美術の展覧会を担当。『ピサロ/砂の記憶―印象派の内なる闇』で第16回吉田秀和賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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