内容説明
二〇一六年八月八日に公開された天皇陛下のビデオメッセージ。その一言一句にこめられた“祈り”とは。日本国民の心と共振する“思い”とは。天皇・皇后両陛下の胸打つお言葉の数々と日本国憲法条文が切り結ぶ新しい「この国のかたち」。過激派の教祖が、その荘厳かつ痛切な思いを、虚心に読む。
目次
第1部 「象徴としてのお務めについての天皇陛下のお言葉」を熟読する―平成二八年八月八日発表いわゆる天皇陛下のビデオメッセージ(「お言葉」は今上天皇自身による「象徴天皇論」;「個人」としての問いかけ;神聖天皇か象徴天皇か;国家神道と皇室祭祀 ほか)
第2部 再思三考する天皇のこと(「お言葉」を考える;「玉音放送」から「人間宣言」へ;「明仁天皇という運命」について;水俣の語り部を訪ねて ほか)
著者等紹介
たけもとのぶひろ[タケモトノブヒロ]
竹本信弘。1940年、京都府出身。1967年、京都大学大学院博士課程中退、同大助手。ドイツ社会思想史の若手研究者として将来を嘱望される一方、おりからの学園闘争にも滝田修のペンネームで教官の立場から積極的に発言し、全国の全共闘系学生に大きな心情的影響を与えた。1972年、自衛隊員が殺害された、いわゆる「朝霞事件」が起きると、その関係者にデッチ上げられ、全国に指名手配され、以後、17年近く、潜行及び獄中生活を強いられることになった。裁判では一貫して無実を主張し闘うも懲役5年の有罪が確定している。1989年、出所後はテレビ番組の制作会社を経て、1996年には自ら映像制作会社(有)メディアコムを設立するなど、活動の場を広げてきたが、2005年、東京から故郷の京都に生活の場を遷して現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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