内容説明
スエズ運河が開通した1869年、それを祝って建てられるカイロの大歌劇場のこけら落としのために作曲されたのが、この「アイーダ」です。この時ヴェルディは56歳。すでに多くのオペラを発表し、押しも押されぬオペラ作曲家として世界的な名声を得ていたヴェルディは、このオペラによって、さらに新境地を開拓しました。全体にエキゾティックな旋律にあふれ、ピラミッドや大神殿が出てくる大がかりな舞台装置、力強く華やかな凱旋行進曲が演奏される第二幕での多数の登場人物など、スペクタクルな見せ場も多く、スケールの大きな作品となっています。
著者等紹介
ヴェルディ,ジュゼッペ[ヴェルディ,ジュゼッペ][Verdi,Giuseppe]
1813年~1901年。イタリアオペラの偉大な作曲家のひとりです。その作品は、早くから歴史的な好評を博し、今でも世界中の人に親しまれています。生涯で26のオペラを作曲、それらの序曲や前奏曲は、ヴェルディらしさを全面に出した、美しく個性あふれた音楽となっています。代表作にオペラ「アイーダ」をはじめとして、「ナブッコ」、「椿姫」、「リゴレット」、「マクベス」、「オテロ」、「ファルスタッフ」などの名作オペラがあります。中でも「マクベス」と「オテロ」は、彼が尊敬していたシェイクスピア劇のオペラ化を実現させたものです。また、晩年は引退した音楽家のための老人ホーム「憩いの家」を設立しました(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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