内容説明
現代最高の歴史家による「世界史」最新版。いま世界で最も読まれている、最良の概説書。
目次
序章 ウェブと歴史
第1章 人類の始まり
第2章 食糧生産への移行―一万一〇〇〇年前‐三〇〇〇年前
第3章 旧世界におけるウェブと文明―前三五〇〇‐後二〇〇年
第4章 旧世界とアメリカにおけるウェブの発展―二〇〇‐一〇〇〇年
第5章 ウェブの濃密化―一〇〇〇‐一五〇〇年
著者等紹介
マクニール,ウィリアム・H.[マクニール,ウィリアムH.] [McNeill,William H.]
1917年、カナダのバンクーバーに生まれる。1947年、コーネル大学で博士号を取得。現在、シカゴ大学名誉教授(歴史学)
マクニール,ジョン・R.[マクニール,ジョンR.] [McNeill,John R.]
1954年、米国シカゴに生まれる。父親はウィリアム・H・マクニール。1981年、デューク大学で博士号を取得。現在はジョージタウン大学教授(歴史学)。主に環境史の分野を研究
福岡洋一[フクオカヨウイチ]
1955年生まれ。大阪大学文学部卒(英語学)。翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kemi
63
歴史の勉強してないので読んでみました。2017/03/30
きゃれら
16
「世界史」「疫病の世界史」に続いて、マクニール本は3つ目。歴史を動かす原理を人と人の結びつき=WEBとみなして、それに基づく鳥瞰的な記述を2003年当時の最新の知見を活かしながらずーっと続けていく。一般的な世界史(日本史も)の教科書が、人物・エピソード記載なのと極端なまでに対照的で、少なくともこのⅠ巻の間では「百年戦争」や「コンスタンチノープル陥落」が軽く触れられるくらい。さらに、歴史を動かす根本的な要因についても、それがいつ起きたのか確かなことはわからない、とあっさり。きっと、Ⅱ巻への助走なんだろうな。2022/08/01
サアベドラ
16
『疫病の世界史』のマクニールとその息子による世界小史。同名の既刊があってわかりづらいが、本書の原書は'The Human Web: A Bird's Eye View of World History'(2003)で、内容は20世紀後半以降の研究成果を取り入れつつ、人々の結びつきによるネットワークの拡大と緊密化の視点から世界史をまとめ直したもの。前書は1998年に改訂されているとはいえ、初版が1967年で時代遅れになっている記述が少なくないため、今から読むなら本書のほうを読んだほうがよい。短いし。2016/05/29
おせきはん
14
ウェブ(人と人をつなぐ種々の結びつき)の概念から人類の歴史を鳥瞰しています。前半は、ラクダや船などを利用して人類の行動範囲が広がり、地球規模で往来、交流するようになる直前まで(1500年まで)の歴史を取り扱っています。宗教が人々に共通の価値観を植え付け、コミュニティ同士を結びつける大きな役割を担っていたことが窺えました。2019/04/30
ケニオミ
11
「マクニール全著作中原著売り上げ部数第1位」と謳う帯を見て、「他の著作って、全然売れてないんだね。」というのが率直な感想でした。直前に塩野七生氏の「ギリシア人の物語」を読んだせいか、何だか事実を羅列しただけの教科書を読んでいるような感覚に陥りました。私は50ページほど読んで挫折です。嘘は書いていないんだろう帯のマーケティングに脱帽です。人間の葛藤が表れない歴史本なんて、読むに値しないと思います。2016/02/26