IMF〈上〉―世界経済最高司令部20ヵ月の苦闘

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  • サイズ B6判/ページ数 315p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784903063621
  • NDC分類 338.97
  • Cコード C0030

内容説明

知られざる組織の内幕をドラマチックに描く読み出したら止まらない超一級ノンフィクション!アジア通貨危機に始まる経済危機を舞台に、国際政治経済の最深部を描く。グローバル時代の必読書。

目次

第1章 世界救済委員会
第2章 開かれな蛇口―IMFという組織。危機の始まり
第3章 プーさんと大きな秘密―タイ一九九七年七月~八月
第4章 悪性腫瘍―インドネシア一九九七年一〇月~一二月
第5章 ソウルの眠れぬ夜―韓国一九九七年一〇月~一二月
第6章 反対論者―IMFに反論した人々
第7章 掌帆兵曹―韓国一九九七年一二月

著者等紹介

ブルースタイン,ポール[ブルースタイン,ポール] [Blustein,Paul]
ジャーナリスト。1951年米国生まれ。オックスフォード大学で哲学・政治学・経済学を学ぶ(ローズ奨学生)。ジャーナリストになり、フォーブズ誌、ウォール・ストリート・ジャーナル紙、ワシントン・ポスト紙で、経済・ビジネス分野の記者として活躍。1990年~95年には、ワシントン・ポスト紙のアジア特派員として東京に赴任。経済・金融分野における卓越したジャーナリズム活動に贈られる「ジェラルド・ローブ賞」を含む、数々の賞を受賞。現在、ブルッキングス研究所フェローも務める

東方雅美[トウホウマサミ]
東京都出身。慶應義塾大学法学部卒、米国バブソンカレッジ経営大学院修士課程修了(MBA)。出版社や経営大学院の出版部門での勤務を経て独立。ビジネス・経済分野を中心に、翻訳、ライティングなどを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

17
IMFについては、様々なレポートなどでの全体像みたいなものはわかっているのですが、意外とその組織やIMF自体についてはあまり知りませんでした。ここでは97年にアジア金融危機の時の、IMFを中心とした経済危機対応についての詳細が時系列的にしかも飽きさせないような感じで書かれています。経済ドキュメントとしてはおもしろく感じました。2014/07/06

jj

8
2013年刊。97年ー99年のアジア通貨危機。タイ、インドネシア、韓国に対するIMFの対応。それぞれ異なる救援プログラム実施も辛辣な評価へ。IMF,世界銀行、ADBが対立し「死にそうな患者の目の前で、医者3人が喧嘩している」と評される。米国国益の為アジア市場開放の米国圧力がIMFを通し垣間見られる。IMFカムドシュ、フィッシャー世界銀行スティグリッツ米国財務官ルービン、サマーズ、ガイトナー、日本財務官は榊原氏と黒田氏。豪華顔ぶれ。榊原氏発案のアジア通貨基金は米国圧力により頓挫したいきさつは興味深い。2016/08/27

koji

6
97年のアジア金融危機を抉った労作です。上巻で印象に残った点は2つ。一つは、IMFの組織・人事。採用は100名のエコノミストで新入職員の給与は6.9~10.35万ドル/年(2002年)。出張の飛行機はビジネス又はファーストクラス。IMF研修の実態(困難に陥っている国を救うための標準的な方法)。そして上下関係の厳しさ。もう一つは韓国救済のプランB報告。①救済の規模拡大、②デフォルト、③巻き込み。結局③を選択しますが、これが手に汗握る展開を呼び、功を奏します。このエピソードが伝える手法は仕事でもつかえそうです2014/04/26

むとうさん

6
アジア通貨危機を舞台にIMFの内実を描く本。それほど多くない人数で世界中の国を見て、助言(おせっかい?)していくことの難しさ、というのが表テーマ。一方で国際機関というタテマエ上「中立な立場から」をモットーとする組織の意思決定がいかに歪められていくかというのが裏テーマかな。実は一番面白いのは5章の、IMFのやり方を批判した経済学者・実務家の部分だと思う。サックスは堂々、スティグリッツはネチネチ?著者の筆がイキイキとしていて、著者の本心はこっちか笑。錚々たるメンバーの中に登場するミスター円と黒田さんすごいね。2014/01/23

rubix56

5
☆☆☆☆☆ 2w 1997年から1998年にかけての、アジアでの経済的混乱(特にタイ、インドネシア、韓国)をIMF側の視点から、当事者たちに詳細なインタビューを行いまとめられた、ノンフィクション。また、IMFの成り立ちにもふれており、読みやすかった。危機当時は私はまだ、経済に興味を持つ年ではなかったので、実感はなかった。 また、この本と同時に当事者となった国側からの視点で書かれている書籍を読みたいと思う。2015/01/28

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