内容説明
中国語訳『電車男』から『三国志』とUFOの関係まで、中国4千年の歴史が生んだオタク的素材をオタク的にとりあげて語る中国学の入門講義。
目次
1時間目 第一外国語―『電車男』オタク的翻訳論
2時間目 社会(地理)―中国地名・カタカナ表記の怪
3時間目 数学―正しい数の数え方講座
4時間目 国語―古代、中国はエジプトだった!?
5時間目 情報処理―電脳時代の漢字部首
6時間目 音楽―文字コードで解く!トンデモ日本語の謎
7時間目 図工―知られざる中国模型の世界
8時間目 理科(天文)―死せる孔明、UFOを呼ぶ?
著者等紹介
明木茂夫[アケギシゲオ]
昭和37年生まれ。九州大学文学部、同大学院、同助手等を経て、中京大学教養部教授。平成20年度からは中京大学に新設予定の国際教養学部で教鞭を執る。表の専門は中国古典文学・中国語学。裏の専門では、中国のトンデモ本やオタク文化を研究対象とする。平成14年より「と学会」会員となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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へくとぱすかる
51
中国語学の本を読むのが好きなんですが、他の本には書いていない事柄で満載なのには恐れいりました。『電車男』の訳の比較では、翻訳が決して単純な単語の当てはめではないことを思い知らされるし、古代UFOの話では、注目点はそこだったのかと、文献の取り扱いとしては、まぁ当然そうなるな、と納得。何と言っても地名のカタカナ表記は問題。受験生が気の毒だと思う。2019/04/21
つるら@turulaJB
1
と学会追うのをやめる前では一番面白かった本。
koharu
1
図書館本。最近、中国語の勉強を始めたので、参考になるかと借りてみた。 1時限(学校の授業のように、章が時限になっている)の、電車男を台湾語と上海語で訳したものの比較はとても面白かった。興味を持てない時限はななめ読みで、日本の映画や音楽を日本語で表記したときの間違いに法則がありそうとかいう話も面白かった。が、著者の趣味らしいプラモ話は読み飛ばしました。たしか美術か図工の時限だったかな。2018/12/29
Junichi Kitazawa
1
中国理解が深められた気になる素晴らしい本。にしてもヲタ文化の浸透力はすごいな。エロは世界を救う。 って、肝心なところを書いてなかった 今の地図帳は万里の長城を「ワンリー長城」って表記したり大運河を「ター運河」って表記したりしてるのね。相互主義の観点から考えても、中国は日本人の人名地名を中国読みしているわけで、なんでこんなわけのわからん表記になったのか。。。2014/01/22