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内容説明
眼に見えているもの以上に抽象的なものは何もない―孤高の芸術家、モランディがみつめた、ボローニャの光と影。20世紀イタリアが生んだ巨匠・モランディ、日本で初めての画集。
目次
喪としての絵画、あるいは幻の展覧会のために(岡田温司)
第1章 1910年代から30年代
第2章 1940年代
第3章 1950年以降
第4章 アトリエ・モランディ
友情についてジョルジョ・モランディとロベルト・ロンギ(マリア・クリスティーナ・バンデーラ)
モランディと同時代の画家たち(金井直)
モランディとミニマル・アート(尾崎信一郎)
日本におけるジョルジョ・モランディの受容
日々の散積貯蔵倉庫―モランディをめぐる断想(堀江敏幸)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まさむ♪ね
42
つい最近お近づきになったばかり、イタリアの画家ジョルジョ・モランディ。どこかで見たことあるなと思ったのは、彼のアトリエを切り取った同じくイタリアの写真家ルイジ・ギッリの作品が須賀敦子全集の表紙を飾っていたから。その卓上にはどこにでもありそうな瓶や壺が並んでいる。ただそれだけ。それなのになぜだろう、こんなにも惹きつけられるのは。抑制的な画家の静謐さを湛える画面から漂ってくるひそやかな生の温もり、孤高の魂が何事かをうったえかけてくる。それが何なのか確かめたくて、心ははや17年ぶりの日本開催、モランディ展へ。2016/01/02
tulip
8
2011年、東日本大震災で幻の展覧会となってしまった画家モランディの画集。1954年作の静物画、首の長い白い水差しとピンクベージュ、白、茶、レモンイエローの木片のようなものが並んでいるのが好き。写真家ルイジ・ギッリのモランディのアトリエを撮影した作品も収められている。岡田温司氏の愛情溢れる文章、金井直氏、尾崎信一郎氏、太田泰人氏のエッセイが良かった。2015-2016年に展覧会は開かれたようで、残念ながらその時は知らずに見ていない。是非、又開催されることを願う。原田マハさんの著書で知った画家。図書館にて。2019/09/16
kiyo
1
静謐、瞑想というのがぴったりの絵画。モランディの展覧会が中止になってしまったのは本当に残念です。あくまで具象である静物画であるのに抽象画と比較されるのはその平面性にあるのだと思いました。2012/03/06
luca✴︎Erin
0
雑多なものをそぎ落とし、それ以上もそれ以下もないただ一点の美しさを極めています。2018/11/10