出版社内容情報
伝統的な包み方から、洋服にもコーディネートできるバックスタイルまで。
その歴史から、最新の包み方までを丁寧に伝授するオールカラーの決定版・取扱説明書。
日英併記で海外へのお土産にも最適。
◇◇刊行記念インタビュー◇◇ (聞き手・バナナブックス編集部/[山田]=著者 2010年12月)
和服の麗人がうやうやしく・・・か、唐草模様の風呂敷をかつぐ泥棒のイメージしかないのですが。
[山田](笑)。風呂敷には伝統的な包み方・持ち方はもちろんですが、洋服にもコーディネートできる色柄や包み方がたくさんあります。現代のライフスタイルに合う素材やデザイン・結び方をご提案しつつ、先人たちの知恵や心を伝えてゆくのが私の仕事です。
例えば、カジュアルな装いにお薦めのバルーンバッグ(本書54頁)。1枚の風呂敷を何回か結ぶだけで完成します。持ち手をつけてワインボトルを包めば(本書38頁)、そのままプレゼントに。きっと先様も喜ばれると思います。すいか包み(本書36頁)のように、中身にあわせて変幻自在に姿を変えるのが風呂敷のすばらしさです。
私にも使いこなせるでしょうか。
[山田]まずは、基本のふたつの結び方「真結び」と「ひとつ結び」を練習してください。一度で出来る方もいますし、ちょっと不器用な方でも何度か繰り返せば必ず上手に結べます。
あとは使ってみること。運ぶ物がない時でも、ハンドバックやポケットに忍ばせておいてください。急に荷物が増えたときに大活躍するはずです。
使い捨ての紙袋やレジ袋が不要なエコな視点でも注目されているそうですね。
[山田]スーパーで空のかごにセットしておけば、ふたつの結び目を作るだけでサッと荷物がまとまります(本書122頁)。何度使ってもゴミにならないのは、3つのR(Reduce:リデュース-減らす/ Reuse:リユース-繰り返し使う/ Recycle:リサイクル-再資源化)の精神につながります。
手拭いなども同様ですが、一枚の布を雑巾になるまで使い回す日本の伝統的な生活文化は、ひとつのものに、時間の経過に応じた価値を見出します。ものを使い捨てる現代にあって、ぜひ思い出したいことです。
本書で、きれいに結ばれ包んでゆく風呂敷の美しい写真をみているだけでもワクワクします。
[山田]写真家の岡本寛治さんが随分と時間をかけてくださいました。結ぶことで表情を変えてゆく風呂敷の魅力を堪能していただけると思います。しかし この本で紹介したのは、ほんの一例にすぎません。ぜひ、みなさんの自由なアイディアで、おしゃれでエコな風呂敷生活を楽しんでください。
つつみ方一覧
人生を包む一枚の布
風呂敷七変化
基本の結び方
伝統つつみ
平包み/お使い包み/隠し包み/四つ結び/二つ結び/竿包み/巻き包み/すいか包み/瓶包み/瓶二本包み
バックスタイル
リボンバック/シンプルバック/ショッピングバック/ショルダーバックA/ショルダーバックB/バルーンバック/ピクニック・バスケット/着せ替えバック/本包み/傘包み/ショルダーバックC/花束包み/リックサック風バック
贈りもの
花包みA/花包みB/ローズ包み/リボン包み/ボトルギフトA/ボトルギフトB/ドレッシー包み/コンビネーションラップ/ツインホルダー/鉢包み
インテリア
クッションカバー/ブックカバー/ティッシュカバー/ねじり包み/リビングスタイル
サイズと用途
デザインと素材
作法と心得
平包みと風呂敷
包む文化と一器多様
包むと結ぶの今昔
【著者紹介】
[著]山田 悦子(ヤマダ エツコ)
京都の風呂敷製造卸メーカー・山田繊維株式会社の長女として生まれる・美術系短大を卒業後、テキスタイルデザイナー、テーブルコーディネイターを経て、現在、日本初の風呂敷専門店「京都和文化研究所 むす美」(山田繊維株式会社のShop)のアートディレクターを務める。風呂敷の魅力を伝えるために、講習会開催、新商品開発などに携わり、現代に合った風呂敷の活用法の提案やスタイリングを行う。
[写真]岡本 寛治(オカモト カンジ)
1955年東京生まれ。立教大学卒業後、建築写真家・大橋富夫、岡本茂男に師事し、独立。建築写真を中心に活動。1993年写真展「社寺彫刻物語」。著書に『かながわ建築探訪』(共著、有隣堂)、『手拭づくし』(バナナブックス)。
内容説明
風呂敷の歴史から、最新の包み方までを伝授する取扱説明書。日英併記。
目次
つつみ方一覧
人生を包む一枚の布
風呂敷七変化
基本の結び方
伝統つつみ
バッグスタイル
贈りもの
インテリア
サイズと用途
デザインと素材
作法と心得
平包みと風呂敷
包む文化と一器多用
「包む」と「結ぶ」の今昔
著者等紹介
山田悦子[ヤマダエツコ]
京都の風呂敷製造卸メーカー・山田繊維(株)の長女として生まれる。美術系短大を卒業後、テキスタイルデザイナー、テーブルコーディネーターを経て、現在、日本初の風呂敷専門店「京都和文化研究所むす美」(山田繊維(株)のShop)のアートディレクターを務める。風呂敷の魅力を伝えるために、講習会開催、新商品開発などに携わり、現代に合った風呂敷の活用法の提案やスタイリングを行う
岡本寛治[オカモトカンジ]
1955年東京生まれ。立教大学卒業後、建築写真家・大橋富夫氏、岡本茂男氏に師事し、独立。建築写真を中心に活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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