出版社内容情報
樋上公実子［ヒガミクミコ］
イラスト
目次
第１章 物語に棲む（「恐るべき子供たち」（ジャン・コクトー）
「甘い蜜の部屋」（森茉莉）
「赤ずきん」（シャルル・ペロー）
「イワン王子と火の鳥と灰色狼」（ロシア民話）
「胡桃の中の世界」（澁澤龍彦） ほか）
第２章 幻の絶滅図譜（「鉱石倶楽部」（長野まゆみ）
「浦島太郎」（日本の伽話）
「家守綺譚」（梨木香歩）
「漁師とその魂」（オスカー・ワイルド）
「エロティシズム」（澁澤龍彦） ほか）
著者等紹介
樋上公実子［ヒガミクミコ］
画家。東京生まれ。関西学院大学ドイツ文学科卒業（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カフカ
62
樋上公実子さんの画集。蠱惑的な人魚や女性、絶滅してしまった空想動物たちが集う。澁澤龍彦、長野まゆみ、江戸川乱歩、梨木香歩などの作品をイメージした絵もあり、やはり樋上公実子さんの絵は耽美な幻想小説に合うな、と思う。素晴らしい画集だった。2023/03/09
Vakira
39
この時期の週末は毎週の様に神輿担ぎ。今年は4年ぶりに担げて嬉しい。とっ、気づいたら足袋がボロボロ。ゴム底が剝がれてベロベロ。半だこもヨレヨレ。ならば新品を買おうっと浅草まで。祭り用品店の帰りに美味しそうなパフェが目に入る。フルーツパーラーゴトーってお店。入ると僕の好きな樋上公美子さんの描いたようなパフェの画が飾ってある。よく見るとやっぱりそうだ。更にラッキーな事にこの店でこの本、売ってました。やったー！それは公美子さんが選んだ物語から妄想、描かれた画。妖艶・耽美で素敵～ 公美子さんの夢。乱歩もいたいた。2023/09/09
くるぶしふくらはぎ
16
そこにいるもの、そこにいないもの、二つが融合して、新しい何かが生まれる。こうして人は、現実の世界に空想を取り入れ、自分たちの住む世界を豊かにしてきたのかな。彼女のイラストをじっくりとまとめて鑑賞するのは、初めて。観ているうちに、彼女の創り出した世界に取り込まれてしまう。2023/03/12
